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BugsGearをより良くするために!勝手にアコギ改造講座」

BugsGearを手にした方々は一様に「ナットの精度がもっと良ければ・・・」とか「ブリッジの素材を他の材に替えたい」とか言い始めます。しかし、筆者はBugsGearのサウンドとコストバランスから考えて、ナットの仕上げは自分でやる方が面白いと結論しました。つまり、BugsGearを完成されたギターとして見るのでは無く、完成直前の素材として捕らえたわけです。実際に自分で手を加えてみるとサウンドがさら良くなるのがハッキリ体感できました。自分で育てるギターの存在があっても良いではないですか!

そこでバンホーテン嘉村様の御協力により「勝手にアコギ講座」のスタートです!ただし、あくまでも自己責任で作業を行って下さい。



BugsGearのポテンシャルを引き出すために勝手に改造講座がんばりたいと思います。サウンドのための裏技や調整などをがんばって書き込んで行きますので参考にしてください。 バンホーテン嘉村



勝手にアコギ改造講座 その1 ブリッジピンを改造

サウンド関係で大事なパーツブリッジピンを改造しましょう・・・
まず弦を止めるピンなんですがこれが結構大事なんです。サウンドホールから手を入れてピンを確認してみてください・・弦のボールとピンがわかると思います。

通常は25mmほどの長さだと思いますがこれって長いと思われます・・・切っちゃいましょう、切りすぎるとまずいので手を入れて確認です・・ごそごそ・・通常でしたら20mmほどで大丈夫ですのでものによって違いますが3〜5mmほど切断しましょう・・・これだけでサウンドがかなり違ってきます。

切断する鋸はホビーショップで売っている<ピラニア>がおすすめです、プラ製でしたら荒業でニッパでチョッキンという方法もありますがやはり愛情を持って鋸で切断しペーパーで仕上げましょう。 もうひとつの方法として最初から短いピンを購入するというのもあります、プラ製でしたら500〜800円程度エボニーやローズ製で1000〜2000円ほどで購入出来ます、トライしてみる価値は十分にあります。


勝手にアコギ改造講座 その2 サドルについて

今回はサドルについていじってみたいと思います。
さてサドルの役目ですが、弦の振動をブリッジに伝えるのが役目です。これをいじると音がずいぶん変わります、OMタイプならピッチ調整したサドルとかがいいかな・・ あとは普通についてるストレートタイプそしてサドルの上から見て蛇行しているスネークタイプ。主にこの3つが主流です。

いじり方ですが弦の乗っているところをヤスリで削っていきます。明るく鋭い音が好みなら弦の接触面を小さくしてあげます、やさしいやわらかいサウンドがほしいときは接触面を大きくしてやります。何事もそうですが少しずつ削ります。失敗したらアウトですから・・・。

材質について・・主に使用されるのは ボーン(牛骨)ですね プラ製もありますが高級品はボーンがメインです、それから 象牙(マンモス・アイボリー含む)カーボンやタスク材(人工象牙)がありますが 加工性のいいものはタスクです、ボーンは加工しているとにおいがするので注意です、匂い抑えるためにレモンオイルに漬けたボーンを使ってもいいですね。

さて製作の続きです、12フレットでハーモニックして見ましょう、1・2弦微妙に位置が違うでしょ・・・その位置調整をするためにピッチ調整が必要になります、ストロークガンガンのDタイプボディならそんなに気にならないのでストレートタイプでよいでしょう、OMやO〜OOOなどはフィンガーワークがメインですのでハイポジションの為にピッチ調整が必要になります。大体は1・2弦ですが全弦調整することもあります、これは大変ですからよほどじゃないと必要ないでしょう。

まずはブリッジピンを抜いて弦をはずします、それからサドルを抜きます固いときはプライヤーを使います、直接はさむとサドルが痛むのでセームやタオルを使いといいでしょう、はずしたらサドル面をよく見ましょう弦のっていた位置がわかると思います。そこを少しずつ削っていき好みの音になったらあとはペーパーで表面処理して終了です。

あと大事なことがあります、ブリッジに接触するほうの面です、ガラスや平らなものに乗せて隙間があったら困りますので確認してください、そしてガタがあればペーパーにて平らを出します。きれいに平らになったら完成です。この作業に必要な材料は ヤスリ細目(幅15ミリほど)サンドペーパー400番800番仕上げの1500〜2000番でいいでしょう、あとはサドルですね 今ついているのをそのまま使ってもよいでしょう、一から作ると大変ですからね。一から作るには今ついているサドルの型を作ってから作業に入ります紙などにサドルを押し当てて鉛筆などでなぞってもいいし・・直接新しいサドルに書いてもいいです(私はこの方法)。 そして、その型にあわせてヤスリで削っていきます後はさっきの方法で仕上げて行きます・・全工程で大体1〜2時間ほどかかります。  というわけで サドル編でした。


勝手にアコギ改造講座 その3 ナット編

ナット編でございます。 さて・・ギターをケースから引っ張り出しチューニングするときに 弦がぴき!だの ぱき!だの鳴りませんか? それはナットの調整が悪いのです。どうするか・・直しましょう・・ ナットの調整に必要な道具 ナット用ヤスリ、サンドペーパー、カッター、マスキングテープ、瞬間接着剤(ゼリー状)、金鋸、ペンチ(プライアー)カッターナイフがあればよいでしょう。 

ナットは交換と付けたままの調整がありますが今回はつけたままの調整作業をやりましょう。
まずナットの背中部分のアールがきれいですか? バグズは惜しいことにナットの仕上げが甘いので調整をかねて直しちゃいましょう・・・ ナットを横から見て・・ ナットの弦が乗る角度・・ヘッドと水平ですか?フィンガーボードと水平ですか? ヘッドと水平にあわせましょう少ずつヤスリで落としていきます・・その際に弦溝がなくなってきますのでその弦溝の太さに合わせたヤスリが必要になってきます、少しずつ削ってはヤスリで溝の深さを調整していきます、深すぎないように細心の注意を払いましょう・・深さを調整しながら各ペグに向かっていく溝の角度も調整します。

まっすぐのままですと無理が掛かりチューニングが狂ったり、チューニングの際に弦がピキピキ鳴ります、アールを付けつつ各角度の調整ですから面倒かもしれませんがよいサウンドを出すための作業なので手を抜いてはいけません、じっくりとゆっくり作業を進めましょう。 弦溝もきれいに仕上げるために仕上げ用のペーパーできれいになるまで磨いてください。 ここまできたら完成は近いですよ。

一度弦を乗せてみてください、深さはどうですか? 深さがいいようでしたら一度チューニングして見ましょう・・弦のすべりはどうですか?ピキピキ言ってませんか? ストロークで何度か弾いてください弦は外れたりずれたりしませんか?OKでしたら弦を緩めてナットを2000〜のサンドペーパーで仕上げにつやの出るまで磨きましょう、美しく磨けたら完成です。ナットはきれいなアールがついているととても美しいです、美しいバグズなので美しいナットを・・・。 さて、これでは不満だ! 調整じゃ物足りない! 俺は一から作るんだ!! という方のために・・・は・・この次の勝手に改造講座を待つのだ・・いつやるかわからないけど・・作業性ならタスク(人工象牙)見た目のきれいさなら牛骨で作りましょう・・そうそう牛骨ならレモンオイルに漬け込んでおくといいですよ・・いやなにおいしにくいからね・・ というわけで(どんなわけだ!!)次は交換編だ!! しかし次回はあるのか??  

勝手にアコギ改造講座 その4 ナット製作編

ナット製作編その2 いよいよ一から製作でございます。まずは各サイズを計測しておきましょう、底・高さ・幅・角度 しっかりと記録して置いてください重要です。

さて・・まずはナットを作るギターのナットの部分ヘッドを横から見てみましょう・・スライドさせて入れてあるか、ただそのままのせるタイプか ・・前者はマー○ンがそうですね・・ちょっと面倒でございます、マスキングテープをナットの周りに張っていきましょう・・ヘッド側そしてフィンガーボード側・・張り終わったら、小さめのプラスティックハンマーを使い軽く横から・・こん!とやさしくたたいてみてください、ぴょこ・・と出てきたらラッキーそのまま軽くたたいてはずしてください、横から軽くたたいてびくともしないとき(こっちの可能性のほうがはるかに大きいです・・はい)は、おもむろに金ノコでナットの真ん中をナットの下側0.5mmほど残して2〜3mmの幅で切っていきましょう、水平にゆっくり切っていきましょう。 斜めになるとどうなるか・・ヘッドも切れてしまいま要注意!! 

さてめでたく下側0.5mmほど残して切り終わったら・・おもむろにペンチまたはプライヤーで残っている切り口の両側からはさむと。。ぺき! という音とともにナットが割れます・・割れたら今度は残りをきれいにそぎとっていきます、彫刻刀やクラフトナイフで丹念に取っていきましょう。接着剤やごみ等の無いようにヘッド側とフィンガーボー側をきれいにしましょう。

きれいになったら今度はサイズを計測したとときより若干大きめ(仕上げをすると小さくなります)で作ったナットを確認してみましょう・・どうですか? ほぼ間違いないですか? 間違いないならいよいよ仕上げに入りましょう・・ 少しずつ削ったりして収まるのが確認できたら・・仮組みしましょう・・ナットを取り付けて底やフィンガーボード側に隙間が無いか確認しましょう・・OKならば各弦のマーキングをして溝切りに入ります・・

各弦の位置は自分の好みに合わせてください、重要なポイントは深さとペグ位置の角度ですあまり無理の無い角度にしましょう、大体あったところで一度弦を張ってみましょう、スムーズにチューニングは出来ましたか? 異音(ぺき!とか弦のずれるサウンド)しませんか? OKでしたら瞬間接着剤(ゼリー状)ほんの少し付けて本組みしましょう、そして接着剤が固まるまで待ってから弦を張って完成です。 仕上げや細かいところは前回のとおりでございます。 最初からうまくはいかないと思いますが自分で手を入れたギターですから思い入れは一層強くなると思います。試行錯誤を繰り返すうちにうまくなります。 さて次回はヘッドの顔であるペグ交換編に突入だ〜〜って・・・ 突入していいのかな・・・。

勝手にアコギ改造講座 番外 ギター材

番外編でございます・・ ギター材(ここでは生六弦)なのですがいろいろございます、それは皆さんご存知かと思います。 ハカランダなどはもう大変な高価でございます・・ローズ材(まあハカランダもローズ材ではありますが・・)と比較した場合その価格とサウンドはどうなんでしょうかね・・かたや30万同じタイプでハカランダですと70万は下りません、その40万を埋めるだけのサウンドの違いはあるのでしょうか?トニーライス氏が言うには違いは感じられないそうです。実際1980年以前のマー○ンのローズはかなりのものです。

それよりももっと大事なものはトップ材だということです、どんなによい材料でサイド&バックを作ってもトップ材がと加工が悪いとだめだということです、確かに弦の振動はトップ材が拾いますからね。トップ材としては高級品(D41以上)ですとアディロンダックがありますね、甘い非常にきれいな高音とサスティンが得られます、そしてイングルマンスプルース(これも高級品でございます、柔らかな高音と広がりのある低音が特徴)がありシトカ(シッカ)スプルース、ジャーマンスプルース、米杉、そしてエゾ松などがあり、それぞれ非常に個性のあるいい音を出して私たちを楽しませなおかつ困らせてくれます(サウンド的に悪いという意味ではありません)選択に困ってしまいます・・サイド&バックと組み合わせるともう大変な種類になります。 しかしサウンドの決め手となるトップ材・・材の性質やらブレイシングで決まってしまいますからいいギターとめぐり合うのは宝くじで一等とるのと同じくらい難しいことです(大げさかな・・)。

ブレイシングといってもいくつかの種類があります、より多くの振動が伝わるようにと考えられたスキャロップド・ブレイシングそしてエックスド・ブレイシングそしてフォワード・ブレイシング(フォワード・シフテッドブレイシングとも)があります、ごく普通のフォークギタ−にはエックスド・ブレイスが使用されております、マー○ンのオールドで有名なヘリンボーンモデル(戦前モデルです)にはスキャロップド・ブレイスが使用されていました。フォワードシフテッド・ブレイスはD−45等で使用されています。

どれが一番なんだ?といわれると困ってしまいます、なぜならそれぞれサウンドに特徴があり素晴らしいからです、さて話を材に戻しましょう、サイド&バック材として木目の非常にきれいなメイプル材(トラ杢のものを特にタイガーメイプルと呼称することもあります)そして高音の素晴らしいマホガニー、ウクレレ材にも使用するコア(オールコアモデルもあります)そしてローズ材がギターでは主だった材と思われます。

材の性格としてはローズは高音部から低音部まで非常にまとまったきれいな音が出せることが特徴でしょう、そしてマホガニー材はローズ材では出せないのではないかと思わせる非常に透き通った高音を持ち柔らかな低音があります。メイプル材は固めのサウンドがあります。 コア材は歯切れのよい柔らかなサウンドが特徴でしょう。 しかしこれらもブレイスと作り手によって千差万別・・いちがいには言えませんがおもだった特徴であると思ってください。 材について語るとそれこそ一冊の本になってしまうほどのものですので今回はこの辺で・・・ 次回の番外編は・・ボディ形状かな・・・

勝手にアコギ改造講座 その5 怒涛のペグ交換!

勝手にアコギ改造講座ペグ交換編でございます、さてギターを買ったはいいけどペグがなんかしっくりこない・・またはもっと自分にあったペグがほしい・・はたまたちょっと雰囲気を変えてとか・・サウンドを変えてみよう! と思った方は多いと思います。 私もその一人ですのでよくわかります。

ギターチューニングの要であるこのペグどんな種類があるんだろ?どういうのがいいんだろう?と悩む方いらっしゃると思います。今ついているペグよく見てみましょう・・ペグの主だったメーカーとしては、グローバー・シャーラー・ゴトーがほとんどのギターについております、中にはウェバリーなどと言う超高級ペグがついているものもあります、ちなみにバグズのペグはグローバーの高級タイプ102G(または102C)がついております、この102Gは憧れであったマー○ンDー45についていたくらいの高級品でございます。

ペグにはロトマティックタイプ・カバードタイプ・オープンバックなどがありそれぞれゴールドタイプ・シルバータイプ・クロームタイプなどがありさまざまであります。 最近では主流はロトマティックタイプと思っていただいてよろしいかと思います、ギア部分が完全に覆われているタイプです。覆われているタイプで古いギターなどにはカバーだけついたものがあります(オールドやビンテージギターに多いタイプです)。

そしてオープンバックですが最近ではウェバリーなどが有名です、各メーカーも作っていますが知名度はウェバリーが上だと思われます。さてこのペグの役割ですが当然弦を巻いてチューニングするのが主だった役目ですが、大事なものにギア比があります。つまみ一回転に対してどれだけシャフトが回るか・・というのですね。普通のギターについているものは大体15:1くらいのものが多いようです。細かいチューニング出すにはこのギア比を変えてやればよいわけです、つまりペグの交換です。(やっと本題・・)

どうやって変えるか・・ヘッドの裏を見てみましょう・・ペグのところに小さなネジがついております、そしてヘッドの表・六角のロックナットがついていると思います(102Gの場合)、交換にはまず弦をはずしてロックナットをはずし、そして裏の小さなネジをはずせば・・ほら・・とれた。交換に際してはペグ穴の大きさが重要になってきます、102Gの穴には約10mmほどの穴が開いております、これに合ったペグにすればいいのですが・・・実際はそんなに甘くありません、買ったはいいけどペグ穴がでかいぞ・・困った・・と言う方も多いのです、ご安心ください穴が大きいなら小さくしてやればよいのです、ここでコンバージョン・ペグブッシュの出番です・・こいつをはめ込み入れてやりましょう・・ほらついた・・残念でした・・今度は裏のネジ穴が・・大丈夫ここで用意するものは埋木(細い木)・錐(きり)・タッチアップペイント(ウレタンクリア)ネジに合ったドライバ・そして木を埋めた後に使う茶色のタッチアップチョーク(クレヨンでも可)カッターナイフでございます。 まずは取り外したネジ穴に埋木しカッターで切り茶色の塗料をいれてタッチアップすればよいのです。

埋木なんてないぞ!と言う方は家庭の必需品必殺爪楊枝がございます、お手軽で安い!これを穴に入れて切りタッチアップしてやればOKです。 次に交換するペグ位置を確認し、ネジ穴をマーキングして錐で下穴をあけ(これが大事ですいきなりネジをねじ込むとヘッドが最悪割れてしまいます)、そして取り付けて完成であります、なんか忘れてますね・・そうです 取り付けの穴が小さい場時でございます・・リーマーで穴を大きくして差し上げます・・くれぐれも強引に入れないようにヘッドが割れてしまいます、リーマーがない方は丸やすりの出番ですが少しずつ広げてください・・センター狂ったらまずいので、少しずつでございます・・そしてめでたく入ったら先ほどの要領で取り付けましょう。 自分のお気に入りのペグに交換するだけでずいぶん変わってきます、音も違ってきます、しまりのある低音や高音部も変わってきます、あとは自分の好きな弦を張りガンガン弾きましょう。

勝手にアコギ改造講座 番外編 アコギのボディについて

皆さんは普通ギターというとどのようなボディを思いつくでしょうか?おそらく過半数の方はDタイプとおっしゃると思います、さて・・このDタイプはドレッドノートタイプというのですが、由来は戦艦のドレッドノートからその名がきている事は周知の通りでございます。そのボディの大きさに驚いた方が<こりゃあ・・戦艦ドレッドノートのようだ!>と言ったことからその頭の文字を取りDとなりました。

このボディはストロークプレイにおいて本領を発揮いたします。セッションにおいて他の楽器に負けないボリュームです。ではほかのボディサイズは?と言われるとO(オー)にOO(ダブルオー)にOOO(トリプルオー)にOM等があります、OやOOはなぜかあまり人気がありません・・最近人気はトリプルオーとOMでございます、じゃ・・何が違うのか・・ボディの形状とネックでございます。

Dタイプのボディを薄くして胴を締め上げますとトリプルオーボディの形になります、このボディにDタイプのネックよりも若干スケールの短いネックを取り付けますと・・完成でございます。OとWオーとトリプルオーの違いはボディの大きさが違ってまいります(非常に大まかですが・・)、そしてさらにOOOのボディにロングサイズのネックを取り付けますとOMの完成でございます、Oタイプの名前の由来は講堂(オーデトリアム)からきております、そしてOMはオーケストラモデルからでございます。 サウンドについてですが、O〜OMまではフィンガリングにおいてその力を発揮いたします。

小さいボディのオーとWオーはラグタイムなどをする方などが好んで使われております、高音と低音のバランスが非常に高いところで取れています、私は以前1936年のマー○ンOー18を持っておりましたがこれは名器でありました、OOOタイプはスタジオレコーディングなどにおいてDタイプでは今ひとつなマイク乗りをカバーしたり、細かい表現を必要とされるプレーヤーが使用しております、ステージなどではDタイプレコーディングではOOOタイプというように使い分けをしている方が多いボディ形状です。

マー○ンのOOOのカスタムモデルには某有名アーティストの名を冠しているものもあります(それ以外のモデルにもあるんですけどね・・)。 OMボディはくびれがあるために非常に抱えやすくなっており女性に人気があるようです、(加藤登紀子さんや森山良子さんなど・・)マー○ンのOM−45は最高峰と言っても過言ではありません、今はカタログ落ちしたと思います(材の枯渇かな・・)。 

そしてもうひとつの形・・忘れてました・・ジャンボタイプ(ヤマハの言うジャンボタイプとは異なります)、ギ○ソンのJ−200などがこのタイプです、大きいボディでございます、サウンドはボディに負けないくらいのサウンドを響かせてくれます、ジャズやロック系などにはよいボディだと思います、エルビスプレスリーなどがステージでガンガン弾いておりました、でかい外人さんだからこそのギターに思えます。 

くびれの大きいオーからOMまでは製作には非常に高度な技術が要求されます、当然ブレースも変わってきます、気持ちのよいサスティンと伸びのある高音そして豊かな低音を出すのは至難の業です、ブレース(ブレイシング)の配置でサウンドがまったく違ってきますから難しいのです、O〜OMモデルはですから当然価格もDタイプより高くなっています、これはその技術料だと思っていただいても差し支えないと思います、それだけの価値は十分にございます。

自分の演奏スタイルに合わせてギターを使い分けるのは楽しいですし、またそれでしかるべきだと思っております、確かにDタイプだけでもフィンガリングもストロークプレイもできますがやはりその分野において秀でたギターを持つのがよろしいかと思います。ちなみにOやらOMと言うボディサイズはマー○ン社が基本となっていることは言うまでもありません、そう思うと偉大な会社だなあ・・マー○ンは・・。 しかし、ギターって奥が深いなあ・・そしてバグズがんばれ! とバグズのオーナーである私は応援していきます。 (私の愛器はOR−50UL2と言うモデルでございます。)


勝手にアコギ改造講座 番外編 保管について考える

シーサイド鈴木様よりお題をいただきました。 <保管>について・・とのことでございます、読んでいる方がいてうれしなぁ感激でございます。さて弾かなくなったギターどうしましょう・・ケースに入れて押入れですか? それは確かに正しい方法でございます。 おわり

なんてやったら石が飛んできそうなので・・まず弾かなくなったらどうするか・・ まずはケースでございます、ハードケースが正解でございます、ハードケースのお手入れから始めましょう・・・まずは天日に当てて乾燥させましょう、これで中の虫さんたちも<参った!降参!!>と退去に応じていただけるはずでございます。

そしてギターですが長期保存の場合は弦を一音〜二音下げておくほうがよいかと思われます、ネックのそり防止とトップのふくらみ防止・転倒時のネック折れ(弦のテンションは思っているより強いです)から守るためでございます。

そうそう弦を緩める前に大事なギターに寝化粧をしましょう、ギターワックスやピアノワックスで丁寧に磨いて差し上げましょう、この丁寧に磨くと言う作業はいろいろな発見をさせてくれます、普段はあまり気にしなかったものが見えてきます、ブリッジやピックガードの浮き、トップのふくらみネックのようすやペグの錆びや浮き(ネジは緩むものだと思ってください)いろいろ発見できます、発見したらちゃんと対処して差し上げましょう、大事なギターでございます。

ワックスですがピアノワックスがよいでしょう、つやと光沢一番でございます、ラッカー塗装にも使えます。そしてレモンオイルこれも優秀でございます、これ一本でギターの全身磨けます、ただしフィンガーボードやブリッジには付けすぎないように・・・音がこもってしまいます。オイルだけにかなり手強い相手でございます。オレンジオイルもレモンオイル同様でございます。

ギターお手入れ方法ですが、まず弦をはずしてしまいましょう、ボディ内の埃やごみを掃除機で吸いだしましょう・・そうそう しばらく使ったギターのボディの中では埃がまりも状になっているはずです・・そして次に毛さきのやわらかいブラシでブリッジやペグ周りの埃を掃除しましょう、きれいになったらレモン(オレンジ)オイルをクロスに少量付けて(本当に少しでいいです驚くほど伸びます)フィンガーボードから磨いてあげましょう、次にブリッジです。そして今度はヘッドからネックにかけて磨きましょう、ペグやブリッジについた余分なワックスやオイルは丁寧に取り除きましょう。

ボディやネックはワックスでもかまいませんよ・・ブリッジとフィンガーボードは乾燥割れ防止のためにレモン(オレンジ)オイルのほうがよいでしょう、これでギターはピカピカになったはずでございます。 ラッカー塗装についてはオイル系のほうがよいとかいろいろ言われておりますが、私の経験上ボディとネックはワックスでも問題はありませんでした(参考までに・・・) 

ケースも中の埃やごみは掃除機さんにがんばってもらいましょう・・。 そしてケミカル品ですが時期によっていろいろございます、乾燥材やらいろいろございますが・・ギターコンディショナーと言う優れものがございます。 何かと言いますと乾燥しすぎるのを防いでくれます。 たしか一個700円ほどだったような気もします・・・こいつをケースの中にぶち込んで差し上げます(私はサウンドホールの上に弦で挟みこんでおりました)。 

ギターをケースに入れる前に新しい弦を張って差し上げましょう、1音〜2音ほど下げてチューニングしましょう、張りすぎはネックのそり・ゆるすぎは逆そりします。長く弾かないときも時々は出してやりケースやボディ内部の空気を入れ換えてあげてください。そのときも各部のチェックは怠らずに・・大事なギターですからね。そのときに弦にさびが出ていたら・・湿度が高いと言うことになります、乾燥剤の小さいやつを入れてやりましょう、さびはちゃんとふき取ることを忘れずに・・押入れに入れるときは押し入れ用の除湿材は必須です。

押入れの湿度は思っているより高いです、よって時折押し入れの空気も循環させましょう。 ドライメーターとかあったら押入れに取り付けてもよいですね、常に管理できていると言うのはギターを愛するものの務めでございます。 奥方や彼女に私とギターどっちが大事なのよ!と言われるようになればギター愛好家として最大の賛辞であります・・家庭的には惨事を招きますが・・まぁ笑ってごまかしましょう。 (ちなみに私はギターと即答し張り倒されさらにヴィトンのバックを買わされました・・・)ちょっとしたオチャメなのに・・・ぶちぶち・・・この手のオチャメは女性に通用しないことが判った日でもありました。

ギターお手入れ品リストでございます<レモン(オレンジ)オイル><ギタークロス2〜3枚(シリコンの入っていないもの)乾拭き用も準備><ギター(ピアノ)ワックス><ブラシ><掃除機><乾燥剤><ギターコンディショナー><爪楊枝><押し入れよう除湿材><ドライメーター(あれば)><真心>その他状況に応じて使いましょう。 そうそう・・オイルのついたクロスで弦を拭いておくとさび止めにもなりますよ。 さて次回は・・嗚呼喜びのピックガード交換編でございます。

勝手にアコギ改造講座 その6 嗚呼喜びのピックガード交換

嗚呼喜びのPG交換編でございます。 埋め込み形のPGは素人さんじゃとてもじゃないけど難しいので貼り付形でやらせていただきます。

さて、PGと言ってもそれは大変種類がございます、その中から自分で選んでくださいね、切り出して使うもの、すでに貼り付ければOKなもの何でもかまいません、お金がある方は<本べっ甲>がございます、安くすませたい方は下敷き(0.5mm〜0.6mm)くらいの薄いものがベターでございます、そして出来合いのタイプでも500〜1500円程度いたします、自分で切り出して作るタイプではべっ甲柄などもあります、すでに両面テープが張られており裏紙をはがして位置を決めたところに張るだけでございます、そのほかシート状の両面テープ(PG用)だけでも売られているので一枚あると何かと重宝いたします。

それでは使用ツールでございます、毎度おなじみちりがみ交換・・じゃない・・カッターナイフ・リムーバーナイフ・耐水ペーパー(#600〜1500)スクレーパー(薄いもの)ウエス・そのギターに合ったクリア塗料・あればクランプ(PG接着後押さえる物)・マスキングテープでございます。  

さて実際にはがす前にPGを見てください、塗りこめ(塗りこみ)タイプではありませんか?または埋め込みタイプ(トップ材にPG型に堀そこに埋め込む)かどうか確認してください、埋め込み式だった場合は今回の方法では不可能ですのであきらめましょう。 

クリアが吹いてあるだけまたはただ貼り付けてあるだけの方・・おめでとうございます、交換できますので交換しちゃいましょう、クリアが吹き付けられている型は交換の際には若干大きめのものにいたしましょう、タッチアップが面倒なくてすみます。 いやだ!俺は何が何でも同じ大きさのものを付けるんだ! というわがままな方・・面倒ですよ・・・ボソ・・・。

次は下準備です、自分で切り出したPGならば耐水ペーパーでカットしたところの面取り(バリ取り)をしましょう、バリ取りが終了したらシート型のPG用の両面テープを型通りに切り貼っておきましょう。 下準備ができたら実際剥がしましょう、まずクリアでPGを吹き付けられている方、マスキングテープでしっかりときれいにPG周りを貼りましょう、貼り終わったらカッターナイフでPGの周りをゆっくりとトップ板を切らないように優しく切り込みを入れましょう、切込みを入れないとはがれませんし何より塗装を割らずにすみます、きれいに切り込み入りましたか?。  

貼り付けタイプの方もマスキングテープを張りましょう(リムーバーナイフの傷を最小限に止めるため)、 では・・メス・・じゃない リムーバーナイフの出番です、ゆっくり優しくPGに入れていきましょう、のりが硬いようでしたら必殺蒸しタオルの出番でございます、リムーバーナイフを暖めましょうのりが柔らかくなれば再びリムーバーナイフを入れていきましょう、何度か蒸しタオルと繰り返すとよいでしょう、リムーバーナイフだけを暖めてだめな時はPGの上に少しだけ蒸しタオルを乗せてもよいですが暖めすぎないように・・・ドライヤーは厳禁でございます、PGののりだけならよいのですが・・ギターの接着剤(ニカワ)まで柔らかくなります。

何度か繰り返しPGがはがれたら接着面をきれいにしましょう、スクレーパーの出番です、優しくトップ板をなめるようにきれいにしていきましょう、きれいになったら新しいPGのポジションを決め極細水性ペンで何点かマークします(ぐるっとマーキングすると後が大変)、そしてそのマーキングにあわせて張り合わせて出来上がりです・・ただし・・貼り付け形PGの方のみです・・・。 先ほどのわがままな方・・若干大き目と言っ理由がわかりましたでしょうか?そのままの大きさだと・・カットした跡が残ることが多いのです、うまく合えば問題はほとんどないのですが、マーフィーの法則に従えば・・<結果は悪いほうに出る>の通りになっているはずでございます、<うわ! 剥がした部分が残ってる・・最悪!!!>になりますツールのところに書いてあったでしょ・・

そのギターにあったクリア塗料・・出番です・・タッチアップしましょう。その場合はPGのカット面まで塗ればよいと思います、PG全面塗装ですと最低3回塗りして耐水ペーパーで水研ぎして艶出しと言う工程が待っております。  時間と手間がかかるほうが好きだ! と言う方はどうぞ・・・。

アドバイス1 はがす時はPGの細いところからリムーバーナイフを入れていくとよいでしょう。

アドバイス2 あわててはいけません、ゆっくり確実に。

アドバイス3 ギターのリペアには時間があるときに。

貼り付けましたら後はクランプで押さえてやれば完璧ですがない方は弦をはずし、トップ裏と表から手で押さえましょう。きれいに貼れたら後はのりの接着強度が出る間での間ギターを養生(休ませてあげる)させましょう。 べっ甲柄やいろいろなタイプの模様や色があるのでお好きなタイプを貼り付けましょう、ちなみに本べっ甲ですと2〜3万ほどします。。  次回は・・嗚呼ゴージャスPGにアバロンパール編でございます。

勝手にアコギ改造講座 その7 嗚呼ゴージャスPGにアバロンパール編

さて先だってPG編がありまして、今回はその続編のような感じかな・・いやこっちが先かな・・というわけで・・ 嗚呼ゴージャスPGにアバロンパール編突入でございます。 皆さん、某マー○ンの超豪華というかウルトラゴージャスと言うか・・ そのマー○ンD−50デラックスに自分のギターを近づけたい、またはおいらはPGだけでいいや・・と言う方もいらっしゃいませ。

ではさっそく始めましょう、今回用意するものは <アバロン・ラミネート>四角いシート状になったメキシコ貝でございます、そして おなじみ カッターナイフ(クラフトナイフ)・水のり・クリア塗料・筆(各サイズ)・お湯・トレーシングペーパー(切り出したい模様を写します)蒸しタオル・洗面器・忍耐力・注意力・気合と根性でございます。

アバロンラミネートってなんだ?? 色や模様がよく似たようなアバロンを板状(0.2mm)にしたものでございます、マー○ンD−45とかのバーフリングにも使用されていると言うものでございます。 サイズは私の知っている限りでは33X115mmX0.2mm(厚み)ですお値段は1300円前後くらいです。

まずは模様を決めましょう・・バグズのTWの模様でもよいですし、自分の名前のロゴをかっこよくしたものでもかまいません、ご自由にトレーシングペーパーに写しましょう(カットするのでカット面のことも考えましょう、当然大きいと継ぎのこともありますのできれいに写してください。 次にPGに貼る位置を決めておきましょうマーキングです。

写し終わりましたらアバロンラミネート(シートと呼称しましょう)にトレーシングペーパーを乗せるのですがそのままでは動いてしまいますので、水のりをできるだけうすく(薄める)してはがれやすくしておきましょう、その溶液をシートにうすく塗りトレーシングペーパーを乗せて少し乾かしましょう。

乾いたら作業開始です、トレーシングペーパーに書いた模様の通りにカッターナイフ(クラフトナイフ)でゆっくり切っていくのですが気をつけないとすぐに貝が割れてしまいます、これではまずいとっても高いシートなので・・どうしよう・・ドラえも〜〜ん と呼んでも出てこないので蒸しタオルの出番です、蒸しタオルを当てると貝が柔らかくなりカットしやすくなります。 きれいに切り出せましたか? 割れてはいませんか? 
そうしたら今度はトレーシングペーパーを剥がします、洗面器の出番でございます、ぬるま湯を張りそこに切り出したシートを漬けて置くと水のりが溶けシートとペーパーがわかれます。 次に貝のほうを乾かします、無理に拭こうとすると割れますのでじっくり乾燥を待ちましょう。

乾燥したらPGに位置をマークして置いたところに先ほど作った水のりを軽く塗ったアバロンを置き再び乾燥させましょう(塗り過ぎないように注意してください。 乾きましたら養生(はがれ防止)のためにクリア塗料を優しく塗っていきましょう、薄く何度も塗りましょう、ある程度の塗装の厚みが出たら乾燥です、一週間ほど埃のないところで乾燥させて水研ぎし光沢を出して完成です、ギターに張って上げましょう。

ほら豪華なPGになりましたバグズに負けないくらい派手なPGになったはずです。 なお切り出したものはお好きなところに貼ってもかまいません。でもボディに貼ると塗装のあわせが大変ですが、一層豪華になること間違いなし<なんちゃってD−50デラックス>の完成と相成ります。 

御影石の表札を買ってきてアバロンで豪華な表札に・・・またはPCに模様をつけるとか・・応用はかなり広範囲に及びますが・・やりすぎは禁物でございます。 注意でございます 厚さが0.2mmととても薄いので取り扱いは優しく丁寧に・・奥方や彼女から <私にもそれくらい優しくしてくれても・・>と言われることもありますが、これくらい優しくしてやらないといけないくらいの割れ物でデリケートなものでございます。 間違えてもお前はバリケードだ! なんてことを言いますと家庭が割れてしまいますのでご注意ください。(結構腰があったりしてしなりますがいきなり割れてしまいます・・ マジ注意してください)




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