孫娘的英会話

2021年04月14日 真剣に学びたいと!



「徐々にそのスピードが上がり始めた」

数日前のこと。突然、孫娘10才の小学五年生が「おじいちゃん!英語教えて!」と私の部屋にやってきた。ん???勉強嫌いの孫が急にどうしたんだ?と思ったが、まあ、自主的にそう思ったのなら良いきっかけであるし協力しようと「よし!準備するからちょっとまってて!」と教材をプリントアウトした。

私自身は英語に関してまだまだ未熟であり、人に教えるという程の実力は持ち合わせていない。しかし、2015年に英会話の通信学習を4ヶ月やったことで、少しは英語を口にできるように成れた実績がある。おかげで仕事上にも大いに役立っている現状がある。ド初心者の苦労もよく知っているので、どのルートで覚えれば早く話せるようになるのかはよく知っているつもりだ。

何人かに「ド初心者の英会話の入門」的なお話をしたことがある。その際に用意したテキストをいくつか持っているのだが、その中の初日に覚えるべき「フォニックス」(アルファベットの正しい発音)を教えるためのテキストを作っていたので一枚プリントしたのだ。初日に A 〜 Z 及び th や sh, ph などを正しく発音できるようになると、その先の発音指導がとても楽に早くできるようになる。これは、外国語学習の基本で「自分で発音できない音は聞き取れない」という常識があるのだ。会話は相手の言葉が聞き取れなければ成立しないので、まずは発音を正しく身につけるべきなのだ。

フォニックスがクリアできれば、リンキング(音のつながり)とか消える音、変化する音、などの英語の仕組みを覚えるとヒアリングが楽になる。そうすると、急激にネイティブの英語が聞き取れるようになり始め、学習スピードが上がっていくので、その後に簡単な文法を教えて行けばはなんとかなるだろうと考えた。

フォニックスをAから順に発音指導しつつ、英語と日本語の違いをいくつか教えていった。特に母音と子音の使い方については丁寧に。日本語は全部母音で終わるから、ついつい英語も母音で終わらせようとするので気をつけるようにと最初にクドく教えた。すると意外にも「わかった!」と素直に理解してくれたのだ。これを理解するためにもフォニックスの学習は必要なのだ。一時間ほど指導したら結構面白がってくれて「明日もまたやりたい!」と言い始めた。よし!喰い付いた!ってな感じ。

私が教え続けるのも限界があるので、次の手を考えた。ゲーム好きの孫なので、アプリで英語を学習させてみようとiPadに「Duolingo」という語学学習アプリを入れてやった。このアプリは世界中で使われている語学学習アプリで、多くの言語が学べるようになっている。無償版でもゲーム感覚で面白く学べるし、ネイティブの発音もしっかり聞こえてきてそれに対応して学習者にも発音が要求されるので、すぐに発音もできるように設計されている。有料版にすると更に充実した指導が受けられるが今はまだ無料版で充分だ。

二日目は「Duolingo」を孫と一緒にやってみた。まずは使い方を教えなければならないがテレビゲーム世代は難なくクリアしていく。すぐに面白がってアプリをやり続け始めた。すると、教えてもいないのにネイティブの発音を聞いて自分なりに回答してクリアして行き始めた!そのうち「おじちゃん!ここがわからない!教えて!」とわからない部分だけを聞いてくるようになった。主に「和文を英文に訳してタイプする」というセクションだ。いきなりこれは難しいので横で英文を私がつぶやきながら入力させてみたところ、徐々にそのスピードが上がり始めた。そのうちブラインドタッチも教えなければね。

三日目に、孫は早起きして学校に行くまでの時間を「Duolingo」に取り組んでいた。各セクションごとの達成感があるのだろうな。もちろん学校から帰ってきた直後にも取り組んでいた。どうも、学校のネイティブ英語教師と英語で話をしたいという願望が湧いてきたようだ。

四日目になると、簡単な四単語くらいの挨拶文はネイティブの発音を的確に聞き取って対応し発音していた。孫にとってほとんど知らない単語ばかり出てくるのだが、それでも発音を何度か聞いて的確にそれらの単語を選んで並べ正解にたどり着いていた。やはり、最初にフォニックスを覚えるとその後の進歩が早いというのは本当だったな!

面白かったのは「日本では飲食店はレストランと言うけれど、英語では Restaulant と書くので、最後の t が必要なんだ」と教えたら、ネイティブの発音サンプルの中で Restaulant を見つけて「あああ!本当だ最後にちゃんと小さくトゥと言ってる!」と気づいてくれた。フォニックスが重要だと最初に教えた事に早くも気づいてくれたようだ。「自分が発音できる音は聞き取れる」という理屈なのだ。子供は聴覚が良いので細かな音の違いも聞き取りやすいのだね。

まだしばらくは面白がってアプリで自主的に学習してくれそうだけど、そろそろ次は簡単な文法を教えなければならないだろうな。教える方も面白がらなくてはね!そこで気がついた。キーボードのブラインドタッチを教えればここから先がぐっと楽になるはずだ。小学校でもコンピュータ教室があるのだし。と一気にブラインドタッチ教育と組み合わせて特訓してみた。するとびっくり!早いはやい!覚えるスピードがやたらに早いのだ。更に小さめの無線キーボードを与えて、iPadとリンクさせたところすぐに「Duolingo」をキーボードで使い始めた!使い方もかなり的確で、次々に出題される質問にキーボードで打ち込みながら答えつつ、発音にも反応している。ううむ・・・。


本日の結論
面白いと気づいた途端に勉強は勉強でなくなりゲーム化するんだなあ!



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