歯科的完了談

2021年03月02月 ついに到達しました!


人工歯はジルコニアにした!


「58年間まともに前歯で食物を噛むことができなかった」

ようやく22ヶ月を経過して歯科治療がほぼ完了しました!長かった・・・。 2019年4月に奥歯の金冠が外れたところから話はスタートします。それまで通っていた歯科医が廃業したので、慌てて近所の歯科医を見つけまずは相談を兼ねて受診。金冠を再度接着してもらえば完了と思っていたら・・・。医師は私の口腔内をチェックした途端「CTを撮りましょう!」と言い始めすぐに撮影。更に口腔内の写真を撮られてモニターに映し出されると・・・それはそれは自分でも目を背けたくなるほど酷い状態でした。

まず金冠が外れた奥歯そのものがかなり傷んでいて、このままでは被せ直しができないと言うのです。一旦傷んだ部分を削って、セラミックの芯を立て直してからジルコニアで再度奥歯を作って入れるという段取りになりました。流石にそれは画像を見ただけで私も納得できました。ジルコニアというのは、歯科用義歯の最先端素材です。今まではセラミックを使っていましたが、それよりも強度が上がりかなり強くなっていてセラミックのような欠け方をする心配がほぼないというものです。そのぶん高額になるのは仕方がないですね。

次に全体的にこれから先何をやらなければないのか?の検討となりました。そして出された結論は「インプラント7本、被せ直し5本」ということに。CTスキャンの画像を見ると明らかに歯茎内から頭蓋骨にかけて傷んでいるところや膿が溜まっているところも発見されました。医師が言うには「時間を掛けて治療を続ける必要がありますね。コストは掛かりますが・・・」翌週出てきた見積もりは340万円!最高級のインプラント材「ジルコニア」を使う前提です。車一台分。車を買い直そうかと考えていて貯めていたお金ですが・・・治療開始!これが最後の散財だと決断しました。

実は、ここ15年ほどに渡り食事がとても辛かったのです。奥歯が両サイド部分入れ歯になり、しっかり噛むことができず、柔らかいものだけを食べていました。下前歯の差し歯もおかしいし、他の部分でもなんだか調子が悪くてね。そのせいで糖質の多い柔らかめのデンプン系食品ばかり食べていたところ糖尿病に罹患。ようやく糖尿病治療の成果が出てほぼ正常値に戻ってきた矢先の歯科通いでした。食事そのものがちっとも楽しくない状態に陥っていたのですよ。糖尿病だとインプラントの手術が出来ませんが、幸いにも血糖値が下がってきていたのでギリギリセーフとなりました。 金額が決定した時点で医師に相談しました。「この金額で治療をする人はそうはいないでしょ?なにかサービスを付けて頂くことはできませんかね?」「そうですね来週までに検討しておきましょう!」その結果翌週になり「金額は変えることができませんが、追加の治療をサービスでやりましょう。上前歯の差し歯ブリッジ裏が金属でかなり傷んできていますのでこれを最上級のジルコニアで作り直しましょう。約35万円分の治療ですね。裏面が金属ではなくなるので見た目がもっと綺麗になりますよ!」ということになり、私は承諾。支払いの書類にサインをして商談成立です。

まずは奥歯の被せ直しから始まって次は左下の奥歯インプラント3本、次に右上のインプラント3本、さらに被せ直しと頭蓋腔の傷んだ部分の修復等、とにかく口腔内の金属を全部引っ剥がしてやり直して行きました。特にインプラントの治療は人工歯根を手術で埋め込んでから3ヶ月以上しないとその上に人工歯の部分を立てられないので、とにかく待ち時間との戦いでした。その間に、他の傷んだ部分の修復や頭蓋骨の修復待ちがありとにかく時間がかかりました。やがて予定していた治療以外にも発覚した傷んでいる部分があり、追加で治療開始。ジルコニアで被せ直したのでまたもや追加で11万円ほど支払いが発生しました。更に小さな部分もいくつか見つかってね・・・。最終的に被せ直し及び埋め直しは9本になりましたよ。

治療は21ヶ月間ほぼ毎週歯科医院に通い続け、ようやく終盤に近づいてきた2021年1月頭になり、下前歯の1本がやたらに前へ飛び出してきて食事が困るほどに。なんとかしてほしいと医師に相談「これは下前歯のインプラントと、その奥の被せ直しで押されて今まで少し前に出ていたこの歯が押されてさらに前へ移動したんですね。これではうまく噛めないので今日から矯正の治療を始めましょう。本来であれば、矯正はかなりの金額になるのですが、この際ですから保険でやりましょう。早ければ1週間で変化が出てきます。まあ1ヶ月もすれば元通りか、それ以上に戻りますよ」と治療開始。下前歯の全体にゴム製の矯正用帯をUVレジンで留めて貼り付けました。針金ではなく、ゴムの弾力で押し戻そうという作戦です。あまり違和感も傷みも無くさほど気にならなかったです。

1週間後には思ったより成果が出ていませんでした。どうも、左右の歯が邪魔しているようでした。そこでほんの少し左右の歯を削って飛び出している歯が戻れる隙間を作り、再度ゴムベルトを貼り直し。すると2週間後にはほぼ元の位置に戻ってきました。それをチェックして医師は「もっと戻しましょう!その方がより噛みやすくなりますから」と左右の歯をさらにほんの僅かに削り、ゴムベルトを貼り直しました。その2週間後2021年1月末になり、無事に前歯は以前よりも正しい位置に戻りました。当初は無理だろうなと思っていましたが、みごとな歯科技術ですよ!

その時点で、私の食生活は治療開始当初から激変していました。奥歯はすべて治療完了しているのでバリバリ何でも噛めます。生野菜を毎日バリバリ食ってます。ナッツ類もおやつにポリポリ齧っています。歯ごたえが気持ち良いのですよ。ここまで来たらいよいよ最後の「サービス前歯ジルコニア・ブリッジ3本分」の治療開始です。

2月1日ついに39年前に被せた上前歯3本を外しにかかりました。手強いと思っていましたが、医師もびっくりするほど簡単に外れてラッキー!被されていた歯にも傷みはなく、ちょっと修正しただけでした。2月8日歯型を取り、いよいよ2021年2月15日最終的な前歯のブリッジが完成し装着するはずが・・・わずかに形状の不良があり、医師の判断で作り直すことになりました!!!残念です。で、次は2月22日に新しいものを装着予定が・・・今度はサイズは問題なかったのですが、医師がこう判断したのです。「色が白すぎてちょっと浮いて見えますね・・・完璧を目指しましょう!申し訳ないですがもう一週間待ってください。再度作り直しますので」。てなドタバタが続いて3月2日となりました。今回は色形共にOK!これで当初予定していたすべての治療が完了しました。口腔内に金属がまったく見えなくなり白くてスッキリ!総額はほぼ400万円となった治療でしたが、今となってはやって良かったとしか言いようがありません。これから先は、少しだけ変色した部分などを綺麗にしてもらう治療が続きます。あと一月もすればそれも終わるでしょうね。

2019年4月の治療開始時に撮影した画像があります。治療完了後に観るととてつもなくおぞましい画像です。医師は「よくこれで食事できてましたね!」と笑っていました。歯科治療は医師の業務でありますが、私はそれ以上のことをしてもらった感が強いです。歯科助士の方々ともすっかり仲良くなりました。たまには差し入れをしていたんですけどね!これからもメンテナンスで時々通うわけですから仲良くしていて損はないですよ!私の個人的感想で言えば、現在部分入れ歯をしている方には、コストは掛かるけれど「インプラント」をお勧めします。驚くほど食生活が楽しく変わりますよ!

余談ですが・・・治療開始当初その中の事務担当の女性(先生以外12名みんな女性)と世間話をしていたら「先月ヨーロッパに旅行に行ったんですが、全く英語ができなくて難儀したので英語を喋れるようになりたいです!」と言っていたので、私が持っている教材と使い方のコツを伝授し、教材のDVDを少しずつ上級に進化させて渡していったら、徐々に聞き取れるようになりました。さらに自主トレを続けていたら1年後に「英語しかしゃべれない患者」が来院して焦った時も相手の英語が聞き取れて、病院側の意思も英語で伝えられて無事に治療ができたと報告がありました。これは嬉しかったですね!

これからはメンテナンスのために3ヶ月に一度は通うことになるでしょう。しかし、以前とは違って歯科通院が心の負担になるようなことはありませんね。卒業した学校にまた遊びに行くという感覚になるではないかと予想しております。医師や看護師たちのおかげで健康になれたと信じておりますので、これからも歯科医へ行くときには差し入れを持っていきましょう!・・・という感覚はまず普通の方にはないのでしょうねえ。それくらい感謝しているってことなんですよ!

さて、これからの私の行動ですが・・・治療開始時に決めていたことがあります。「治療が終わったらスペアリブを食いに行く!」という願望がありましたので、調べてみると溝の口駅の近くに「スペアリブ専門店」がありました。近々時間を見つけて妻と一緒に食べに行きましょう!


本日の結論
小学5年生のときにバットで前歯上下を折られて以来、58年間前歯で食物を噛むことができなかったので復活して嬉しい!

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