極楽的公演談

2019年08月31日 またしても Larry に会いに行く!



「ぜひお会いしたいので!」

さて、8月もついに31日となって夏休みも終わりですね!でも学生以外には関係ないこと。1週間程度の夏休みを取得した社会人も多いでしょうが、私なんざ毎日が夏休みというか、中途半端に働くので休みとしてきっちり取得していないというかなんだかきちんとしたけじめの無い生活ですね。やはり、ある程度の区切りはあったほうがよろしいようで。

本日は、Blue Note Tokyo で開催された “Larry Carlton with special guest Richard Bona”に行って参りました。セカンドステージです。

まずは事の起こりから。今年の3月にマネージャーの Rick と話したとき「8月に来るかもしれないからまたお会いしましょう!」とお別れしたのでした。そして7月になり Larry の来日スケジュールを確認。8月の中旬にその確認を Rick にメールしたのでした。ところが・・・10日経っても返信は無く、いつもはすぐに返信が来るのに何があったのだろう?としばし待機していました。

そして「ひょっとしてメールが届かなかったのでは?」と考えました。以前にもあったのですよ。お互いのメールが届かなくてドタバタした経験が。そこで、今回のツアーがスタートする福岡公演の前日に再度、Gmail のアドレスから「もう福岡には着いたよね?」と確認のメールを送ったところ、翌日になってようやく Rick から返信が届きました。

「今回は Larry に同行していないのですよ。あなたの最初のメールは受け取っています。すぐに Blue Note Tokyo に連絡してゲストリストに加えてくれるよう依頼しました。その彼らからの返事を待っていたのです。ようやく返事が届いて、現在あなたとお友達はゲストリストに加わっています。ただし、すでにチケット完売状態なので、立ち観席になりますがそれでよろしいですか?それでよろしければ知らせてください」

なるほど、担当者とのやり取りで時間がかかってたってことですか。なんとかゲストリストには加えてもらったようでありがたいご手配ですが、私は実は Rick 本人に会いたかったのですよ。いつも彼が来日すると会いに行くのですが、一番の目的は「彼の笑顔」に接するととても心が安らぐからです。理由は2012年2月29日にあります。

その日の Robben Ford 来日公演の際のツアーマネージャーも Rick でした。楽屋に招待されてあれこれ話していて最後に、Larry の話になり Larry の要望を入れて新しくペダルを作って送ることを約束しました。もちろん Rick もギタリストなので Rick用にも一台作って送る約束をしました。そして別れ際、楽屋を出るときに Rick が私に投げかけた言葉が「See you! You are a genius!」生まれて初めて耳にした、私に対して発せられた言葉でした。

驚くことにこの言葉によって、私が7年間苦しんでいた「鬱病」がすっと軽くなったのです。それは劇的でした。さらにその3か月後、Larry の来日公演に同行した Rick と再会し Larry とも楽屋でお会いしました。Larry からもペダルを褒められてこれが決定打になりました。その翌朝スッキリと目覚めることができて「鬱病」からの完全離脱を体感したのです。褒められる言葉によって人は一晩で「鬱病」から離脱できるのですよ。

今回の同行者は朝倉ご夫妻。彼らは私と同じマンションに住まわれています。まだ住み始めて2年ほどの住民なのですが、奥様が Larry のファンであることと、ご主人は元ギタリストだったということで話が盛り上がってご招待したという経緯です。実は昨年にも一度御招待したのですが、当日になり仕事のトラブル発生でドタキャンされて悔しい思いをされていたと。

そしてもう1人はいつものギタリスト、是永巧一氏です。彼とは何度もライブをご一緒したのですが、Larry のときに限って長年に渡りスケジュールがぶつかり一度も同行できなかったのですよ。しかし、本日のスケジュールはセーフでようやく参加できました。禅駆動の最初のユーザーは是永氏ですし、あのサウンドを認めてくれたのも彼です。Larry の使う禅駆動のサウンドを一度は一緒に聴いてもらいたかったのですよ。朝倉ご夫妻も是永氏の登場に大喜び!

今回の Larry への手土産は「日本産ウォッカ」です。前回もウォッカにしたのですが、今回は別銘柄。楽しんでいただけるとよろしいのですがね。Larry はウォッカ好きなんですよ。

朝倉ご夫妻と私は18時15分会場入りを目指して17時に当家マンションを出発しました。18時半になり是永氏も到着。同じ頃、福島県のペダルユーザー舘下氏も登場。舘下氏の上京スケジュールに合わせてこの日のセカンドステージに決めた私でした。山口のペダルユーザー熊谷氏も息子さんと一緒に来られていましたよ。

招待客は場内に入るのがいちばん最後です。しかも本日は満席ですので立ち観です。以前もこの経験はあるのでまったく問題なし。これはこれで楽しいのですよ。楽屋入り口のすぐ横で立ち観ですから Larry たちの出入りも真横で観られますしね。

会場内への案内があり、フロアへ降りてみると満席ではあるけれど、思っていたより立ち見客数はちょっと少なめ。てっきり立ち見だと思っていたら、幸いにもバーカウンター前の椅子席に全員座ることが出来ました。見晴らしもよく、なかなか嬉しい席となりましたね!

やがて20時。アナウンスが流れてライブ開演!此処から先は、実際に立ち会ったものだけが味わえる感動のサウンドに包まれてひたすら身を委ねるだけです。Larry のサウンドはもちろん極上ですが、Rochard Bona のベースサウンドは「こんなベースプレイは初めてだ!」と感動しました。ベースが歌っているようにも聴こえ、後半にはシンセも導入して極上のサウンドを作り出していました!なるほど・・・これが世界一のベースか!!!至極の時間は早く過ぎていきます。あっという間にアンコールの時となり、アンコールは、B'zの松本孝弘の曲 「Thousand Dreams 」(ミュージックステーションのテーマ曲)のメインフレーズをイントロとして定番の「Room 335」という日本公演ならではの展開で盛り上がり、それすらも興奮のうちに終了!しばしじんわりとした音の余韻に浸っていました。

やがて呼び出しの時刻です。名前を伝えて15分ほど楽屋の入り口で待ちました。すると担当の女性が現れて「 Larryさんからぜひお会いしたいので通してくださいと言われましたので、ゲストリストの4名さまだけお入りください!」と楽屋へ。Rick 抜きで直接ご本人に名前を伝えてもらっての楽屋入りは初めての経験でした。嬉しい反応です!



まずは、入り口に居た今回のマネージャーと握手してご挨拶。すぐに 「ハイ!タナベサン!」とLarry に迎え入れられてご挨拶。持参のウォッカをお渡しすると「I like it!」とニヤリと喜んでくれました。その後はいつもの通り、皆さんで記念撮影やサインを頂いてあっという間に終了でした。もちろん、Richard Bona さんとも記念撮影してサインを頂きましたよ。楽しいひと時でした!



今回私が嬉しかったのは、参加した他の三名がそれぞれの想いで大変喜んでくれたことでした。私一人で行くよりも一層喜びは大きいですね。やはり楽しさを分かち合う共有する喜びってものがあるんですよ。私が極楽だと感じたのはこの部分も含めてだったのでしょうね。


是永巧一氏   Mr. Larry Carlton   朝倉ご夫妻

開演前、会場のロビーでは数名の禅駆動や弾駆動のユーザーにお会いいたしました。福島から来られた方、山口から来られた方、遠いところから来られて、ライブだけでなく私に会えたことを喜んでいただいたのも嬉しかったですよ。もちろん私の横には是永巧一氏も居たので彼らはびっくりしていましたがね。また皆さんとどこかでお会いいたしましょう!

私の車の嫌な事故からスタートした8月はこうして楽しく終わることが出来ました。谷の次には山がある。不幸の先には幸福がある。マイナスの先にはプラスがあるとか。そう信じて生きていきましょう!


本日の結論
濃厚な夜の大人の遊び場は極楽!

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