象獣的八日目

2018年02月10日 八日目はゾウアザラシを見物に出かけます!


25フィート以内に近づいてはいけません!



「君が明日帰ってしまうと想うと寂しいよ!」

アメリカ旅八日目。1月31日。

ちょっと早起きして、コーヒーを飲んだらすぐに出かけます。「州立公園」でゾウアザラシの生態観察です。今日は Brandy 以外が行きます。30分ほど車で走ると州立公園に到着。しかし・・・この日の予約が午前中は埋まっていました。この公園では、自然を痛めないようにそして、ゾウアザラシは4トンもあって素人だけでは危険なので、必ずガイドが解説がてら随行します。このガイドは25人位の客の単位で1人必要です。

つまり、ガイドが予約できないと公園内に立ち入れないということなんですよ。そこで、午後のガイド予約を入れて出直しとなりました。いったん家に帰ります。その途中のレストランで朝ごはん。ココでびっくりするのは、頑なに Henry が注文を拒否すること。彼は自分が信じる体に良いモノしか食べたり飲んだりしません。コーヒーさえも彼は飲まないのです。




自撮りが下手だと認識した瞬間!

さて、帰宅したものの何をやって午前中を過ごそうか???と庭を観ると、そこで Sid がのんびり本を読んでいました。そこで、じっくり彼と話をしてみたいと思ったので、私も外へ。彼は快く雑談の相手をしてくれました。77歳の Sid は軍隊にいたそうです。五代続くアーミーだったそうですが、男子が授からなかったので、私の世代で終わりだと言っていました。Sid の一番下の弟が、日本に住んでいて新潟県の三条市で英語の先生をしているそうです。何故、日本に行くことになったのかは長い説明がありまして面白かったのですが割愛!

Sid はフランス、ドイツ、エジプト、カナダの軍隊の派遣として生活し、そして今はアメリカの市民になっています。Brandy はフランスで生まれました。彼は語学が得意で、その地に住むとすぐに覚えるそうです。エジプトでは2年間駐留しましたが、最初の半年で現地の言葉を覚え使っていたそうです。「日本に行ってもすぐに覚えるよ!」と笑っていました!他にもたくさん話しを聞きました。約1時間話しっぱなし。その内容がほぼ聞き取れたので、嬉しかったですよ。彼の英語は丁寧で優しくて、声質が心地よいのでいつまでも聞いていられます。歌も上手いんです!

それにもう一つ気づいたのは、義理の息子である Henry ととても仲が良いのです。お互いミュージシャンということがありますが、お互いにリスペクトしている感じでした。羨ましい関係です!素晴らしい義理息子だと Sid は嬉しそうでしたね。


そろそろ出発の準備かなと部屋に入ったら、Brandy と お母さんがお昼寝中でした。これまた仲の良い母娘ですね。



出直し州立公園です。「アニョ ヌエボ」と発音します。スペイン語ですね。300年前このあたりはインディアンが住んでいたのだそうです。日差しが強いので、今日も顔面には紫外線避けクリームたっぷり。そして麦わら帽子です。




ガイドの説明の後、このような砂地を延々歩きます。トータルで往復6kmほど。かなりきついです!ゾウアザラシ生息地体に近づくと、群から離れたゾウアザラシの個体が進路の両サイドで転がって寝ています。そして、決して25フィート以内に近づくな!と注意されます。4トンの巨体に襲われたらひとたまりもないですからね。目の前に広がる「ゾウアザラシの群れ」一体何頭生息しているんだろ?1,000頭以上は居そうですが。


殆どがこうやって寝ています。

時折、砂煙が上がります。日差しよけですかね。


遠くでオス同士の戦いも見られましたし、メスを追いかけて拒否されるオスの姿も!さらに、崖岸側では餌を捕りに海に潜る姿も見えました。決して楽しいとか、面白いといった感情は生まれませんが、生物の多様性を感じられます。この海の沖には大量のイカが生息していて、それがゾウアザラシの餌になっているようです。



帰りも延々と砂地を歩いて太ももダルダル状態です。流石に、77歳とは言え元アーミーは元気な足取りで進んでいきます。毎日かなりの距離を散歩しているとか。自分の運動能力が如何に衰えているかしみじみ感じます。そして帰り着けば、まずはコミューンの入口のゲートを通過します。このコミューンには10件ほどの家があるそうですが、ほとんど見ることが出来ません。一つの山で10件だけですからね。この入口から約5分車を走らせた山の頂上に Henry 邸はあります。あなたも知っているはずの某有名な方の持ち家をHenryが買い取ったのだとか。



庭側から観ると、あまり豪邸には見えませんが表側から観るとかなり贅沢です。プールもありますしね。それに入口側には、別棟が2軒あって、一つは Brandy 用のアトリエ。もう一つは Henry 用の潜水用具と自転車の保管部屋です。20畳ほどのゲストルームが2室あり、トイレ、洗面所、シャワーがそれぞれ独立して付いています。遊びに行っていつまでも滞在できる感じがします。周りには何もないです。何か買い物しようとすると、車で山を下って往復1時間半ってな感じですかね。だから、ほぼこの家の中と周辺の自然を満喫しつつ滞在するのですよ。地下というか半地下ですかね。Henry のスタジオがあります。80畳位ありますか。でもそこは撮影禁止。理由は情報拡散による盗難防止です。


突然、Henry から「使っている弦のゲージは?」と聞かれたので応えると「一緒だ!はいこれプレゼント!」とD’Addarioの弦3セット入りをいただきました。最近気に入ってい使っているそうです。



やがてやって来たのは、今回の旅最後の夕食タイム。Sid が「君が明日帰ってしまうと想うと寂しいよ!」と泣けるセリフを。今夜のメニューは、オーガニックサラダと、ブロッコリーの炒め物。メインはチキンのBBQ。ほぼ素焼きなので、塩レモンでいただきました!




日本でもこの時、評判になっていましたが Santa Cruz でも同じ大きな月が輝いていましたよ。iPhone7s のカメラ機能ではこれが限界でしたけどね。


いよいよ明日は、帰国の日です。その前に朝ごはん時に Brndy へ「だし巻玉子」の特訓をします!



本日の結論
時差ボケと戦っているうちに・・・時がすぎるのはあっという間です。

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