雄蜂的初飛行


2016年01月14日 物欲について書いてみるか!



「単なるゴミとして処分されてしまう末路」

またしてもちょっと更新が遅くなり!

昨年末からの体調不良と正月休みで、しばしオーダーを受けても製造できない状況が有ってドタバタしていたが、それが一旦落ち着いたところ、逆に暇になり始めていささか焦る本日なのだ。暇になるとあれこれ考え始めるので本日は「物欲」について書いてみよう。

1月11日、誘われて三浦半島の突端まで行きドローンの初飛行に付き合ってきた。実は、2年ほど前に私もドローンを手に入れてみたいと思ったことがあったのだが「で・・・何のために?」と自問自答した結果、解答を見いだせずそのままスルーしてしまった経緯があった。つまり、購入はしなかったが興味津々であったというわけ。

早朝4時起きで夜明けとともに、人気のない場所でこっそりテスト飛行をやってみようとの魂胆だったのである。現地に7時前に到着。駐車場が開くのを待って一気にテストできそうな場所をロケハンし、実行に及んだ。まあ、ドローンというのは手に入れたところで飛ばす場所がないという昨今の状況の中で、人様に迷惑をかけずテスト飛行するには海っぺりの人の来ない場所で早朝にやるしかないと。

結果として、早朝の海っぺりは陸から海に向かっての風が強くて、ドローンがかなり流されやすいということが分かった。されど、ドローン自体がかなり頑張って定位置でホバリングしている姿には心動かすものが有った。20mほど上昇させたところで鳶が近づいてきたのには驚いた!慌ててドローンを下げて危機回避したがね。

ジンバル付きのカメラ搭載だったので撮影のテストも兼ねていたのだが、これが思ったよりよく撮れていて、ドローンのモーターによる振動も動画には全く感じられなかった。ふむふむ、目的さえしっかりしていればドローンによる撮影も楽しそうだね。一度電波が途切れてドローンがロストしたが、GPSの自動運転で出発地点まで勝手に戻ってきたのには感動した!デキる子だね。

さて私の物欲だが、実はこのテスト飛行終了時点でもう失せていたのである。1回の充電で20分程度のフライトなのだ。バッテリーを大量に用意しないと一日中遊ぶわけには行かない。何と言えばよいのか的確な言葉が見つからないのだが「めんどくせえ!」という感じか?テスト飛行を確認しただけでもう私は充分だったね。

実は、この際にカメラを持参していた。2年前に買った「HASSELBLAD」である。ブローニーフィルムを詰めて準備したのだが・・・結局1カットも撮らず。これまた「めんどくせえ!」てな感じか?物欲に任せて購入しても結局がこのザマなのだ。ドローンも手に入れたところで同じ結果が見えている・・・。

最近の物欲で覚えているのは、DJIのジンバル付き4Kムービーカメラや、1960年代に登場した NIKON F などがある。これらもしばし悩んだ後に「で、買ってどうすんの?」と自分に問いかけ諦めた経緯があるのだ。それはコストの問題ではない。結局、男子の物欲は「手に入れて愛でる」という収集行為がメインであり、実用とは思えない傾向がある。手に入れてほくそ笑むだけが喜びと言った感じか。

この歳になると「物欲」はかなり控えめになって来るのだが、小さな収集物でさえ「もういいか・・・」と感じるように成ってしまい「物欲」をコントロールするのが容易になってくる。それは過去に経験した失敗の記憶がそうさせているのだろう。実は「失敗」は結果論であってその最中はそれなりに楽しいものである。ある程度の時が過ぎ振り返った時に「なんでこんなものを集めたんだろう?」とか「もてあますなあ・・・」と疑問視し始めるのだ。

そして思うことは「俺が死んだらこの収集物はどうなるんだ?」とね。結局、収集物や懐古物は本人にとっての価値観しかない。妻や子にとってよっぽど価値があるモノでないと、単なるゴミとして処分されてしまう末路が待っている。最近はそんな感が強くて「物欲」を満たす行為をためらうばかりだ。

現在、唯一確信している「欲」は健康に対するものだ。私の年齢になると1日8,000歩を保持すると様々な病気が防げ得るという。こうなると趣味を「歩行」にするしかないね。近所を散歩する老人たちによく出くわすが、それが私にも必然になったってことか!歩こうっと!


本日の結論
物欲を抑制すると小銭が貯まりやすい!

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