発音的左右考


2015年08月19日 英語を学んでいるとRとLの発音が気になり!



「決して巻き舌にはしないでくださいね」

本日は英語の発音について局所的な事を書いてみます。

いくつかの教材や実地指導を受けてみて、この数カ月で徐々に自分の発音が矯正されていくのを感じました。そして理解したことがいくつか有りまして、それは多くの日本人が理解していないことではないのか?と思えるようになりました。特に義務教育の現場では全くこの理屈は教えてもらった記憶がありません。まあ今考えると、私の中高時代は教師そのものの発音が酷かったですけどね。

そして、お題は「R」と「L」です。

まず、ずっと無意識に持っていた発音イメージを書いてみます。「 R 」は舌を巻いて発音する。舌はどこにも接触させない。「 L 」は舌先を前歯の裏側に当てて発音し日本語のら行とほぼ同じ。その程度の感覚でした。ところが、きちんと学んでみると全然違っていました。どの程度違うのか?を今のうちに書いておくべきだと考えました。

中高生時代の話は論外なので、置いといて・・・。昨年1月に学んだ教材で「イメージ・フォニックス」というものを知りました。A〜Zの正しい発音を知るというものです。アルファベットの「フォニックス」を動作やイメージで理解しつつ発音を覚えるというメソッドでした。確かにそれはすぐに理解出来ました。ここまでは問題なかったのです。

ところが、例の90日間英会話特訓を受けた後に、ヒヤリングが弱いと感じて、先週から再度ヒヤリングに特化したメソッドで学び始めました。すると、さらに発音が矯正されました。「自分が発音できない音は聞くことが出来ない」という理屈が有りますので、聴くためにはまず自分が正しく発音できるようにならないとダメですね。

先週から発音を矯正していくうちにきちんと理屈を理解して正しい「 R 」「 L 」を身につけることが出来ました。これを身につけると、とたんに英語の発音が綺麗に響くようになります。嬉しい変化です。で、思ったのです。あら?昨年1月に学んだ時の「 R 」「 L 」の指導は今回修正できた時に比べてちょっとツメが甘くねえか?とね。実際、私は少し勘違いをしていましたからね。微妙な違いなのですが、その微妙な違いが実は発音上は大きいのですよ。

そこでさらにネット上ではどのように「 R 」「 L 」の発音方法を教えているのだろうか?と図示されているものを検索してみました。すると・・・!!!えっ?これって間違ってるぢゃん!と思える画像が沢山出てきました。ありすぎ!あららら・・・。こりゃイカン!例えば以下の様な図です。「 R 」はひどいのになると、舌先を巻きながらどこにも舌をつけずに発音すると書いてありました。ありえません。


特に「R」は根本的に概念を変えないとダメですよね。日本人には「R」はなんとなく巻き舌にして出しているようなイメージが有りますから、あんな説明になると。でも、実際は舌先を巻く必要は全くないし、舌をどこにも付けないと「 R 」の発音は出来ません。

ほとんどの場合、口の中を縦断面にして説明してありますが、縦断面では正しい「R」の舌の位置が分かりません。さらに「L」は日本語のら行と同じ発音と思っていませんか?実は違っています。上顎と舌の関係を示した図を見れば一発で「R」「L」「日本語のら行」の違いが理解できますよ。舌を当てる位置の違いです。下の図を見て下さい。上顎と舌の接触位置を確認して下さい。同じ色どうしを接触させて発音すると、必ずその音が出ます。


「L」は舌の先端よりやや後ろの部分を前歯の裏に当てて舌を離さないで発音します。舌と上顎の間にかなり広く空間が生まれます。その舌を離さない状態のままで「あ」と何度か発音してみてください。この空間のお陰で「L」が持つやわらかな響きが生まれますよね。この空間を生み出す舌の位置が「L」です。

「日本語のら行」は舌の先端を前歯の少し後ろにおいて発音します。これは日本人なら問題無いですね。「らりるれろ」とゆっくり発音して下さい。「L」の舌の位置と違っているのを感じますよね。明らかに「L」とは違っていると知るこの確認作業が大事なんです。

「R」は少し舌を奥に引きつつ上顎の両側に舌の両側をくっつけます。上顎の接触位置は奥歯の根元です。これで「え〜」と言いながら少しだけ舌を前後させて下さい。すると、自分にとって心地よい「R」が出てくる舌の位置が分かります。その位置にいつも舌を持ってくれば必ず正しい「R」が発音できています。決して巻き舌にはしないでくださいね。

では最後に確認作業です。「 really 」カタカナで書けば「リアリー」という単語です。英会話では頻繁に出てくる言葉です。「R」と「L」が続くので日本人には難しい発音になります。しかし、上で知った発音の舌の位置を正しく使えばすぐに発音できるようになります。ではまず「R」から「L」への舌の変形だけ練習です。「R」から「L」を交互にゆっくり発音して下さい。少なくとも10回以上は声を出して下さい。出来ました?では今度は、おなじ「R」から「L」を先ほどより早く何度も発音して下さい。出来ましたね?では最後に全体を発音して下さい。「 really 」もうできますよね?出来なかったら何度でも発音して出来るようになりましょう。

どうすかね?こんな感じで解ります?

本日の結論
発音を文字で説明するのは難しい!

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