試奏的大集合

2013年12月28日 あの日の記憶が沸き上がる!


私     綿貫さん    是永さん



「詳細は今しばらくお待ちくださいませ」

12月26日の出来事。

今を去る事6年3か月前の2007年9月、シカゴ在住の綿貫さんが里帰りされた際に、初めて当家を訪問されました。綿貫さんと是ちゃんは同年齢。そして綿貫さんは是ちゃんファンでもあったので、顔合わせしようと是ちゃんにも来てもらって当家でいくつかのオーバードライブペダルの試奏をしつつ、盛り上がったのを覚えています。

そしてこの時、私は鬱の真っ最中で日々「死」意識する状態でしたが、綿貫さんから「これで何か面白いものを作ってみてください!」とお土産に「JRC4558D 4個とビンテージワイヤ」を頂いたのです。そして、1か月が過ぎた頃にようやく「よし!オーバードライブを作ってみよう!」と気持ちが前向きになり始めました。そう!これが私のギターペダル生活の記念すべきスタートの瞬間だったのです。

10月に入りプロトタイプ製作スタートから15日後に完成、是ちゃんに試奏してもらいましたが・・・あっさり否定されました。近いところまで来ているけど、まだ使えないとね。そこで「何が足りないのか?」の指導を仰ぎました。そして2日間ほぼ徹夜状態で改良を重ね、諦めかけた明け方4時過ぎに「このサウンドではないのか?」と欲しかったサウンドにブチ当たりました!

それからは、もう皆さんがご存知の通り、あれよあれよと言う間に口コミで噂が広がり始め。Robben や Larry にもたどり着き、2013年末には57か国にまで広がってしまいました。そのおかげでありがたい事に、私の鬱もすっかり消えてしまったのです。私の人生にとって、信じられない展開でした。3人が初顔合わせをしてから、それぞれ2人ずつの顔合わせは繰り返していたのですが、全員が揃ったのは6年3か月ぶりでした。懐かしさというよりも「無事に帰って来たね!ありがとう!」との想いの方が大きかったですよ。あのときにはまだ気付いていませんでしたが、私に舞い降りた天使のようなお二人だったのですね。

さて、本題はここからです。

この日に会わせたように、サンプルギターが4本届きました。皆さんは「Bugs Gear」というアコースティックギターをご存知でしょうか?今から9年ほど前の事、突如ヤフオクに出現したギターが有りました。韓国で少数手作りされているという「Bugs Gear」でした。素材は素晴らしく、サウンドも良かったのですが、WEBの表現やギターの細かな仕上げの部分に日本人ギタリストには気になる部分があったのでそれらを指摘して、私は改善に協力する事にしたのです。

やがて、改善が進み環境も整えて少しずつ広がりを始め当家での試奏会もやっていました。日本で売られているアコギにはライバルが多く、なかなかその販売の進み具合には遅々たるものがありました。コアなファンも多かった「Bugs Gear」ギターだったのですが、そのうち生産地韓国での人件費が急激に上がり始め、価格維持が難しくなりました。その後、価格維持のためギター製造の拠点を移す事に。そうなると品質の維持が難しくなったようです。そこで一旦ギターの製造を中止し、エレクトリックウクレレの開発に着手。やがてそれはソリッドボディーのエレクトリックウクレレ「エレウケ」として販売開始し、世界中に受け入れられ多くの国で販売を始めました。「エレウケ」は一応の成功を見たようです。

しかし、オーナーの郭社長は「私はやはり、素晴らしいサウンドのギターを作りたいんだ!」とエレウケが軌道に乗った頃から再びギターの研究、試作を始めていたと。そして、品質を保持する為に工場の近所に住居を移し自らチェックを行いつつこの秋から再び製造を開始したと連絡がありました。やがて、以下のようなメールが届きまして、新作ギターが12月25日に届きました。

「某世界的有名ギターメーカー等の製品を凌駕するサウンドのギターが出来ました。
 試奏用に4本送りますので、是非皆さんに試奏してもらってください!」

そして12月26日のこの集会です。
さっそく、梱包を開きチューニングを施し試奏開始です。ちょっとしたブルースのセッションもあったりしてね。結論から言うと、新品状態でこの鳴りがするのはかなり出来の良いギターであるとの判断でした。私もそう思います。ボディーは私には軽く感じました。サウンドには軽やかな広がりとサスティーンが有りましたね。

見た目は、かつて販売していたデコラティブなデザインと打って変わってシンプルそのもの。オーソドックスなデザインですね。ピックガードすら付いていません。デフォルト状態ではちょっと弦高が高い感じがしますが、計測してみると12フレット6弦側の弦高は3.0mm〜3.2mmでした。やはりオリジナルのままだと私にはちょっと弾きづらい高さですね。私の好みでは2.0mmですから。まあ、これはサドルを自分で調整すれば良いだけの話ですが、せめてデフォルトでは2.5mm程度に抑えて欲しいものです。ということで、私がお預かりした新作ギター4本は、これから冬休み中にサドルを調整して12フレット弦高2.2mm程度にセットし直したいと考えております。ちなみにケースはセミハードケースが付属しています。画像等も入手してから再度お知らせ致しますね。

新しいギター「Bugs Gear」の内部です! THETAの新しい使い方ですね! - Spherical Image - RICOH THETA
新しいギター「Bugs Gear」の内部です! THETAの新しい使い方ですね!

さて、こんな「Bugs Gear」を試奏してみたい方はお申し付け下さい。当家にて4本を常備しておりますので、当方の仕事や用事の状況にもよりますが、ほぼ毎日13時〜17時の間でしたら試奏出来ますよ!是非ご遠慮なくお越し下さいませ。なお、試奏後にレビューを書いて送っていただくと、メーカー社長の審査により、このギターやウクレレ等が当たるキャンペーンを開催するようです。詳細は今しばらくお待ちくださいませ。


本日の結論
準備ができ次第再びお知らせ致します。

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