「出品者へ電話をしておきましょう!」 2002年冬、11月22日にその悪夢は始まった。押し寄せる「嘘」と「反故」の嵐!あの日、Martin D-45をWEBオークションで落札した瞬間から、倉庫 番(くらこ つがい)はオークションの裏で蠢く深い闇に巻き込まれ、苦悩が始まった。以来、納品されることなく、返金されることなく日々は過ぎて行った。自ら招いた災いであると後悔の日々が続いた。やがて状況の裏側が見え始めた時、倉庫 番は戦い抜く意志を持ち始めたのだった・・・。これは、平成不況から脱しようともがく日本経済の逆風の中、果敢に謎に立ち向かっていった男の、足掛け4年目に突入した、今日も続くドラマである!
♪〜〜〜風の中のす〜ばる〜〜〜〜〜〜♪
私家版
プロジェクト HEX(ヘックス) 「D-45を追え!平日編」出品者からの少額の振り込みは、1回で挫折するかに思われていたが、
ウォッチャー達の予想に反してその後も続いていた。
2005年3月14日。出品者の振り込みが始まって2週間目に突入した。午後14時過ぎ、この日も5,000円の振り込みが確認できた。土日を外せば、この日で6日連続の振り込みとなっていた。出品者の心理状態は掴めないが、なんらかの覚悟が出来たのだろうか?それとも摘発のがれの生き延び作戦の一部なのだろうか?
倉庫 番(くらこつがい)は先日被害届の相談をした、神▲川県警高■署のT刑事にこの状況を取りあえず知らせ感想を聞こうと考えた。夕方になり電話したが、非番であると伝えられた。そこで、その時点の状況を文章化しFAXで T刑事宛に送っておいた。情報はなるべく早く伝えておく方が良いだろうとの判断だった。
3月15日、16日と振り込みは続いていた。日々5,000円の積み重ね。このペースでは全てが終了するのが6月になる計算だ。本当にそれで終わるのなら放置しておいても良いのだが、このあたりでなんらかの刺激を与えておいた方が良いだろう。倉庫 番は16日夕方、神▲川県警高■署のT刑事へ再度電話をかけた。「はい、Tです!」
「倉庫です」
「 倉庫さん???」
「先日、オークション詐偽の件で被害届の御相談を差し上げた倉庫です」
「ちょっとお待ち下さいね・・・倉庫さん・・・倉庫さん・・・」
「御相談の際にCDとか資料をたくさん持ち込んだのですが・・・2月末です」
「あっ・・・はい!ありました!済みませんねえ。余りにもオークション詐偽の件数が多いものですから、
なかなか全部にはすぐに手が回らなくて・・・ 」
「大変ですねえ!月曜日に状況をお知らせするFAXもお送りしたのですが・・・」
「確かにFAXは受け取っております。少しずつ振込んで来てるとか?
詐欺罪の成立を防ぐための手ですかねえ!」
「内容証明郵便を出したら、いきなり振り込みが始まりましたからね
しかし、こちらも現状のままでは身動き取れませんので、静観するしか無いですかね」
「そうですね。警察もまずは被害回復がなされるべきだと考えますので、手が出しにくいですよ。
そのまま毎日返金が続くようであれば、この資料はいったんお返ししましょうか」
「えっ?んんと・・・。それではこのままダラダラ続けば3か月もかかる返金具合なので、
今月一杯振り込みが続くようであれば、資料を引き取りましょう」
「そうですか・・・実は申し訳ないのですが、私はこの4月の移動で転勤になります。
かといって、後任に渡すのもなんですから私が今週中に出品者へ電話をしておきましょう!
出品者へは、今回の返金はきちんと最後まで続けるようにと言っておきます。
もしそれが滞るようであれば、警察は容赦しないとでも言っておきましょう!」そうか・・・T刑事は転勤してしまうのか・・・。ようやく掴んだ警察内の協力者だったが、 倉庫 番にとって思わぬ展開となってきた。だが、それをいまさらどうこうできるものではない。T刑事が出品者に電話をかけ「警察はウォッチしているぞ!」と宣言してもらえるだけでもありがたいことだと倉庫 番は感じていた・・・。
2005年3月18日15時時点で振り込みを確認できた。
これで平日だけだが、2週間連続で振込まれていた。残り416,800円。
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*このストーリーは、現実をモチーフにしたフィクションであり、
登場した個人名、団体名、地名、商品名等は架空のモノです。
ひょっとして実在するかも知れませんが・・・!(なんだよそれ?)
本日の結論
現在は、ひたすら放置プレイの倉庫 番である!------------------------------
「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。
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