六弦的魔力利

2004年07月20日 反応は意外にも?


この幻を追い続け28年目。

「はいはい!あんたの言う通り!」

2002年冬、11月22日に悪夢は始まった。押し寄せる「嘘」と「反故」の嵐!あの日、Martin D-45をWEBオークションで落札した瞬間から、倉庫 番(くらこ つがい)はオークションの裏で蠢く深い闇に巻き込まれ、苦悩が始まった。自ら招いた災いであると後悔の日々が続いた。やがて状況の裏側が見え始めた時、倉庫 番は戦い抜く意志を持ち始めたのだった・・・。これは、平成不況から脱しようともがく日本経済の逆風の中、果 敢に謎に立ち向かっていった男の、足掛け3年を経過し、今も続くドラマの今日である!

♪〜〜〜風の中のす〜ばる〜〜〜〜〜〜♪


私家版

プロジェクト
HEX(ヘックス)
「D-45を追え!利息編」

6月18日に出品者から届いていた一部返金額は3万円だった。
1回目の返金はたったの3万円だったのだが、この金額が意味するものは何だろうか?残りはまだ40万円以上。倉庫 番には再び長い戦いが始まる予感があった。信用できない言動の繰り返しの後に、出品者が届けた3万円の意味は・・・?


出品者に意味を聞いたところでその答えにはなにも合理的理屈はないはずだ。結論をただ引き延ばすための作戦でしかない。さらに、今までの出品者の言葉が正しいのなら、その後次々に返金が繰り返され、1週間で満額に達するはずだった。しかし、翌日からその動きは止まった。最初の3万円以降何も送られてこなかった。メールすら送られてこなかった。やはり出品者はいつもの動きに戻ってしまったようだ。倉庫 番の予想した通りの展開だった・・・。


出品者が言っていた「ショップから直接D-45を送らせる手配にした」も信用できない情報だ。かといってショップの店長に電話をかけ、それを確認する気が倉庫 番(くらこつがい)にはなかった。しばらく店長とも連絡を断ってみる作戦に出た。それによって店長は別の動きを始める可能性がある。出品者に見切りを付け「D-45」を他の客に売ってしまうかも知れない。その方がむしろ倉庫 番が戦いやすい環境になると思われた。場は荒れた方が面白みは増すのだ。

出品者からの連絡がしばらく途絶えた。倉庫 番は無視しておいたが、さすがに半月が経ち放置したままではまずいだろうと、出品者にメールを送りつけた。何故、約束が履行されず連絡がないままのなのか?答えよ!といった内容だった。返信メールの内容に期待しているのではなかった。返信メールを送らせることが目的だった。同じ文面のメールを立続けに10通送りつけた・・・が数日間反応がなかった。

7月5日早朝、ようやく出品者からメールが届いた。

「おはようございます 連絡遅れまして 申し訳ありません
 体調崩しまして ご心配と 御迷惑を おかけして 心苦しく 思っています
 今週 何とか 解決を する気で いますので どうぞ よろしく お願いします」


これまた読み慣れたフレーズばかりだった。しばらく連絡が取れなくなると「病気」が出てくる出品者だ。倉庫 番にとって、出品者の体調はどうでも良いことだ。それを報告されたところで何の感情も湧かなかった。ここで、何か今までと違う展開を倉庫 番は実行したくなってきた。だが、物理的に現地まで足を運ぶことは出来ない状況だ。出品者の対応を利用した反撃は出来ないのか?まず、こちらの心理状態を創作しぶつけてみるのはどうだろうか?その時の相手の反応をみることにした!

● 出品者は詐偽ではないと言い張っているが、すでに倉庫番が「詐偽」だと認識していることを知らせるか・・・。
  「このまま詐偽の時効まで引き延ばすつもりなのか?」とイヤミを送りつけてみることにした。

● 返金されてきた3万円の意味について、出品者と違う解釈をぶつけてみるのどうだろうか。
  出品者は総額の一部返金だと考えているが、倉庫 番はこの20か月の「金利」として受け取ったと、
  宣言してみるとどうなるのだ?もちろん元金はまだ全額そのまま残っているとの解釈なのだ。

ちなみにこの3万円がどの程度の年利になるのか計算をしてみた。今までの期間20か月で利息3万円であれば、12か月にすると1.8万円。振り込み金額で割ってみると、4.1%となった。これを年利と考えれば、なんとかギリギリ納得できる金額となっていた。

7月19日昼、出品者から反撃メールへの反応が返ってきた。

「こんにちは 時効などは 考えても いませんが
 色々 アクシデントで 思いとおりの ことが 出来ませんが
 もちろん 利息としての 提言 了解しました。
 引き続き 対処します 今月は 何とかしたいと 思っています」


驚くことに「3万円は利息だ!」との倉庫 番の解釈に出品者はあっさりと了解していた。今の出品者はここで譲歩するしか手が残っていないのだ。が・・・何か違和感を感じる・・・。全額を返金した上での追加3万円送金なら利息として成立するが、現時点ではまだまだ遠く元金に及ばない金額なのだ。出品者にとっては「はいはい!あんたの言う通り!」と相槌を打っただけの時間稼ぎメールでしかない可能性が強い。

今後、出品者が残りを返金した場合、その際に3万円を引いた金額しか戻ってこなくても、出品者はその後の倉庫 番からの催促を無視してしまえばそれで終わらせることが出来る可能性が強い。全額を返した後であれば、金利分を支払わなくても「詐偽」だと訴えられる可能性はまずない。そんな計算が書かせたメールに思えた。

この出品者で思い出すのは約1年前に飛び出した「詐偽の容疑で警察の家宅捜索を受けた!」という報告だった。1か月間の取り調べの結果、不起訴になったとの結論だったが、あの話は本当だったのだろうか?詐欺師のテクニックに「突拍子もないことを信じ込ませる」がある。あまりに予測できない状況なのでターゲットは判断を狂わせやすいのだ。今からあの時の「家宅捜索話」を確認する術はあるのか?警察関係者の協力は得られないのか?

出品者は、自分が病気だと主張し続ければ人道的配慮から倉庫 番の対応が軟化するとでも思っているのだろうか?ここで再び、出品者は「今月中」と期限を切ってきた。それを信用する倉庫 番ではなかったが、いまさら煽ったところでどうなるものでもない。倉庫 番は3万円を金利と解釈したことで、もう少し嘘つき野郎の出品者を生き延びさせてやる気になっていた・・・。


*このストーリーは、現実をモチーフにしたフィクションであり、
 登場した個人名、団体名、地名、商品名等は架空のモノです。
 ひょっとして実在するかも知れませんが・・・!(なんだよそれ?)



本日の結論
20か月も続く「アクシデント」とはいったい何だろうか・・・?
それはすでに「アクシデント」とは言わず「日常」と言うのではないだろうか?

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