六弦的魔力判

2004年06月01日 店長が判断を下した!


この幻を追い続け28年目。

「どうでも良いことだ!」

2002年冬、11月22日に悪夢は始まった。押し寄せる「嘘」と「反故」の嵐!巻き込まれた倉庫 番の苦悩。自ら招いた災いであると後悔の日々が続いた。やがて状況の裏側が見え始めた時、倉庫 番は戦い抜く意志を持ち始めたのだった・・・。これは、平成不況から脱しようともがく日本経済の逆風の中、果敢に謎に立ち向かっていった男の、足掛け3年を経過し、今も続くドラマの今日である!

♪〜〜〜風の中のす〜ばる〜〜〜〜〜〜♪


私家版

プロジェクト
HEX(ヘックス)
「D-45を追え!判断編」

2004年5月16日に出品者の携帯電話が解約されているのが判明した。これで連絡方法は自宅の固定電話とメールのみになった。もともと今までも自宅の電話に本人が出ることはなかったが・・・。念のため、自宅に電話を入れてみた。やはりむなしく呼び出し音が鳴るだけだった。倉庫 番は出品者に連絡するようにとメールを送りつけた。

それから1週間、出品者からはなにも連絡がなかった。

5月24日、倉庫 番(くらこつがい)はショップに電話をかけた。店長と話す。

「倉庫です!どうも・・・。最近、●●は来てますか?携帯が解約されてしまって、
  メールも来ないし連絡がまったく取れなくなったんですよ!」


「困りましたね〜!こっちにももう2週間顔を出していないんですよ!行方不明ですかね?」

「そちらから連絡を取る方法はあるんですか?」

「自宅の電話だけです。でも出ないんですよ!」

「そうですか、じゃあ・・・こちらから連絡をもう少しやってみます!」

取りあえず、どうするのか?倉庫 番は催促メールを送る前に出品者の自宅に電話してみた。聞こえてきたのは・・・。

「この電話はお客様のご都合により、現在・・・」

なんだ?これは!携帯電話を解約したうえに、自宅電話も未払いになっている!さらに、ショップにも2週間顔を出していないとなると、行方不明と言うよりも「逃亡」したのか?だが、詐欺にしては金額が余りにも中途半端だ。もっと膨大な金額の詐欺なら逃亡しても旨味があるだろうが、たかがギター1本の価格で失踪するか?

さらに・・・電話が通じなければ、ネットにも繋げないのでは・・・?そうなればこちらから送ったメールを読むことも出来なくなる。唯一の連絡方法であるメールが使えないとなれば・・・現地に踏み込むか!倉庫 番は苛立った・・・。だが・・・詐欺関係のWEBを観ていると「詐欺師の本拠地に自力で乗り込むな!」と教訓が書いてあった。グループ犯罪者の場合
、思わぬ反撃に遇い負傷する可能性があると言う。残された手は警察の出動を依頼するしかなくなる。だが、それで金が戻るわけではない。あくまでも刑事事件として処理されるだけだ。さて・・・次の手はどうするのだ?

倉庫 番は様々な作戦を考えつつ数日間に渡り出品者の自宅に電話を掛けてみた。4日目の5月27日。突然、出品者自宅の電話の呼び出し音が鳴るようになった。これは、電話料金を支払ったと言う証拠だ。そうなれば、本人は自宅にいる可能性が高い。メール
もチェックできる体勢になっているはずだと倉庫 番は判断した。何故連絡しないのかと、非難のメールを送った・・・。返信はなかった。

2004年5月31日。倉庫 番はショップの店長に提案をするため電話連絡をした。

「倉庫です!どうですか・・・あれから来ましたか?」

「まったく来てないですよ!」

「一時期自宅の電話が止まっていたんですが、
 また呼び出し音が鳴るようになったんで、自宅にはいると思うんですがね」

「そうですか・・・いろいろ面倒なことになってしまいましたね!」

「ところで、店長はいつまでD-45の取り置きをされますか?

 1週間以内に●●と店長が連絡が取れない場合には、取り置きを解除するというのはどうですか?」

「そうですね。そうしましょうか!」

「こちらも、商品がある以上動けませんでしたが、そうなれば堂々と警察沙汰にできますので、
 でも、きっと店長も事情聴取なんかの面倒なことに巻き込まれますが、
 御協力していただけますよね?」

「そうなったら、協力しますよ!
 こんなことになるんだったら直接倉庫さんに売れば良かったですねえ!


「そりゃそうですがね。それじゃ、後1週間待ちましょう!」

基本的な方針は固まった。店長も覚悟を決めたようだった。相変わらず出品者との連絡は取れないが、とにかくこの状況一方的に知らせておく必要がある。倉庫 番は出品者が現時点でメールを読めるはずだと判断し、すぐにメールを発信した。

「ショップ店長との協議により、今後1週間以内に連絡が取れない場合には、
 ショップは取り置きを解除すると判断しました。さあ!どうする?」


2004年6月01日出品者から半月ぶりにメールが返ってきた。

「こんばんは 体調 崩しまして 苦労していますが
 それまでには 引き取りまして 発送できますので よろしく お願いします。
 その後 多分 医者に 行きます この件を 解決することだけを 考えて います」


おっと!出品者はまだ失踪していなかったようだ。しぶとく対応してきたってわけか。まだまだ諦めていないのか?それとも・・・別の意図があるのか?しかし・・・なんとでも言うがいい。その後の事など倉庫 番にとってどうでも良いことだ!このメールは早朝4時15分に発信されていた。体調を崩して寝込んでいる者がこんな早朝から起き出してメールなんぞを書くのか?出品者は「発送直前に入院した!」と、さらに時間稼ぎを始める予感がする。その日、不快感はさらに倉庫 番の中で増幅して行った・・・。

だが、その不快感はなぜか倉庫 番の中では心地よいザワメキとなっていた。溺れる犬をさらに深みにむかって蹴落とす心境か・・・。出品者よ!みじめったらしくすがるがいい・・・。いつまでもそうやって引きずるがいい・・・。すでに店長のカウントダウンはスタートしたのだ!










*このストーリーは、現実をモチーフにしたフィクションであり、
 登場した個人名、団体名、地名、商品名等は架空のモノです。
 ひょっとして実在するかも知れませんが・・・!(なんだよそれ?)



本日の結論
まだしぶとく奴は生きている・・・。

------------------------------

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



GO TO HOME PAGE