六弦的魔力知

2004年02月06日 新事実を知った!


この幻を追い続け28年目。

「質問を続けた」

「D-45事件」は動き続ける。そして関わる人々をラビリンスへと誘って行く・・・。
真実の情報はどこにあるのだろうか?暗闇を手探りで歩く倉庫 番の日々が長く続いていた・・・。

2004年1月29日。出品者からの電話を受けた倉庫 番(くらこつがい)は、1週間以内に納品しなければ動き出すと宣言した。その時、出品者は「今カード融資で30万円あるんですが、店長に相談して仕入れ値で出してもらえるように交渉します! 他にも引きとらなければならないモノもあるので・・・」と言っていた。これだけの期間に渡り、取り置きしたまま商品を引き取らない客に対し、いまさら仕入原価で渡さなければならない理由は店長にない。それが常識的判断だと倉庫 番は思った。出品者の時間稼ぎの言い訳は、蓄積された嘘の数々のなかで論理性を失っていた・・・。

そして、1週間が過ぎた・・・。

♪〜〜〜風の中のす〜ばる〜〜〜(今回はレゲエバージョン!クリックすると音が出ます!)〜〜〜♪

私家版

プロジェクト
HEX(ヘックス)
「D-45を追え!知覚編」

「30万あるので・・・」の発言が意味するものはなんだろうか?すでに、D-45の代金はショップに半分程支払われているはずだった。それに30万円を加えれば十分に満額に達するはずだ。それが何故いまさら「値切る」話になるのか?倉庫番にはこの会話に違和感があった。何かが違っている・・・。

出品者があの電話で言った通りに行動すれば、1週間以内に店長と何度かの会談が持たれていなければならない。だが、その会談の結果は出品者から連絡されることもなく、ショップから引き取ったとのメールも届かなかった。当たり前のように納品されることもなかった・・・。

約束通り、倉庫 番は行動を開始した。あの電話から1週間目の2月5日夕方、閉店時刻寸前を狙って、倉庫番はショップの店長に電話を入れた。この時間帯なら店長もゆっくり話を聞いてくれるはずだった。

「店長はいらっしゃいますか?」

「私ですが・・・」

店長の声は、また商売人の明るい声に戻っていた。

「たびたびどうも!倉庫です。アイツはこの1週間以内に何か相談に来ましたか?」

「いいえ〜・・・相談ってなんですか?2回ほどパソコンを売りにこられましたがね・・・」

「えっ?そうですか・・・何も相談はないですか・・・
 1週間前に電話もらって今日までに納品すると言っていたんですがね・・・」

「えっ?本人は来週月曜日には倉庫さんに発送しないと・・・と言ってましたよ!」

「なんだそりゃ?めちゃくちゃだなあ・・・。
 ところで、店長は現時点で代金をいくら受け取っているんですか?」


「いいえ〜1円も受け取っていませんよ〜!」

「なに?本当ですか?アイツは商品を持ち込んで少しずつ払っていると
 言ってましたよ!違うんですか?


「確かに当初そんな申し入れがあったんですが、
 少しずつの金額で管理が面倒なんで預かったお金をいったん全部渡しました。
 D-45の金額がまとまったら払ってくれと伝えましたよ」


倉庫 番は今まで感じていた違和感の原因を少しずつ知覚し始めた。出品者は現実と嘘の境目がなくなっている。さらに、店長と交わした会話を、倉庫 番と交わしたかのように混同している。その混同が情報の微妙な食い違いを生んでいた。もっと言えば、この14か月以上に渡り積み重ねてきた嘘をコントロールできなくなっているようだった。倉庫 番は質問を続けた。


「そうでしたか・・・話が全然違うなあ・・・店長の見込みはどうですか?」


「●●さんはどう言ってるんですか・・・」

「あと5万円で受け取れると、半年前からずっと言い続けてるんですよ・・・
 まったく!ヒデエ嘘つきだなあ〜!」

「困ったもんですねえ・・・」

「ところで、店長もかなり迷惑でしょう?これだけ長期間支払われていないんですから」

「全くえらい迷惑ですよ!高額商品を1年間も在庫として抱えさせられてるんですから!」

「よろしければ、●●の取り置きした値段を教えてもらえませんか?

「いいですよ!42万円ですが・・・」

「そうか・・・やっぱりなあ・・・」

「倉庫さんはいくら払われたんですか?」

「その金額に少し乗せた程度ですがね」

「そうでしたか・・・うちもね、もうそろそろ他の方に売りたいんですよ!
 引き取り手はいくらでもいますからね !でも、取り置きされているんで・・・」


「いろいろ情報有り難うございました。それじゃまた様子を見ます!

これで、かつて出品者が伝えてきた情報のうち、いくつかが明確に嘘であることが判明した。

「D-45は50万円で仕入れている。苦労して手配した。安く渡すのだから待て!」

「ショップの店長と合意し、満額に達するまでお金を預かり続けてもらっている」

「他にも受け取らなければならない商品があるので今は現金が足りない」

いずれも嘘だった。この結果から出品者の現状を推察すれば、以下のようになる。

出品者はすでに、店長と金額交渉はできない状態にあり、満額払うまでD-45は受け取れない。カード融資で30万円程度は現金を準備できるが、残りが作れなくて苦慮している。時折はショップに商品を持ち込み換金しているが、今まで手に入れた現金はほとんど手許に残っていないと思われる。

数日前「六弦的魔力戦」ウオッチャーの1人が 「内容証明郵便」のwordフォーマットを倉庫 番に送ってきていた。倉庫 番はその心遣いがありがたかった。だが・・・Mac派の倉庫 番は自宅でwordを使っていなかった・・・。

出品者よ!なんとでも勝手に言ってろ!もうすぐ強制終了させてやる!
倉庫 番はそう呟くと「内容証明郵便」の文案を練りはじめた・・・。1時間後、倉庫 番は文面を書き終えた。あとは印刷しどのタイミングで発送するかをはかるだけとなった。発送する際には「東京地方裁判所局」から発送する方がよいだろう。それにはやや時間を必要としていた・・・。週明けにするか・・・。

2月5日深夜。倉庫 番は1週間経っても連絡がなかったことと、店長からの情報により嘘がいくつも暴露されたことを出品者に伝えるメールを書いた。そして、最終行に「明日から動き出す!」と宣言し、すぐに送信した・・・。翌朝になれば出品者はメールを読み、焦ることになるだろう。もう追撃の手は緩めない・・・倉庫 番はそう決心していた。

2月6日12時。倉庫 番の勤務先に電話がかかってきた。デスクが何者かを問いただしている声が聞こえてきた。倉庫 番には日々売り込み電話が多いため、ガードをしているのだ。部外者からの電話が倉庫 番に繋がれることはほとんどない。やがてデスクは倉庫 番に声を掛けてきた。

「●●さんからですが・・・つなぎますか?」

それは・・・出品者からの電話だった・・・。











*このストーリーは、現実をモチーフにしたフィクションであり、
 登場した個人名、団体名、地名、商品名等は架空のモノです。
 ひょっとして実在するかも知れませんが・・・!(なんだよそれ?)

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本日の結論
急募!この件に関し独自の調査を開始したいので「岡山県岡山市」在住の方!
御協力していただける様でしたらメールで御連絡下さい! tanabe@tanabe.tv

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「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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