六弦的魔力言

2003年09月17日 そして、再び言い訳が繰り返される!


この幻を追い続け28年目。

「共通認識は存在できない」

警察は動いていた。家宅捜索もあった。そう告白する出品者に対していまだに疑惑をぬぐい去れない倉庫 番(くらこつがい)だった。出品者は新手の延命策に出たのか?真実は何処にあるのだ?電力不足が叫ばれる2003年7月末。そして8月が来た。長い梅雨が開けた。

これは20世紀から21世紀にかけてD-45を追い続け、WEBの奥に潜む「邪悪」と戦い続けた男の、9か月以上に及んでいる慟哭のドラマである。

♪〜〜〜風の中のす〜ばる〜〜〜(今、オリコンで何位?)〜〜〜♪

私家版

プロジェクト
HEX(ヘックス)
「D-45を追え!言訳編」

司会者 本日もこのシリーズ第1回目に御登場いただいた、
六弦好き登録会員の皆様にお集りいただきました!
予告編分と、2本録りってのがバレバレですね!

さて、皆様は前回の掲載でどのような決着があると予想されたですか?
00035 橋本 そうですねえ、D-45は手に入れたら一生もんっすよね!
私事ですが、最近新築に引っ越しまして、家も一生もんスよね!
司会者 いやいや!それは予告編の時にも聞きましたが・・・。
00035 橋本 失礼しました!
もう完璧に諦めた方が良いのではないでしょうか?告訴でしょうに!
00140 山本 もういい加減に告発した方がいいですよ!
00175 カルロス ボロ〜いギターすらも届きませんよ!わははは!
00137 荒井 是非D-45を弾き倒したいんですが・・・もう無理ですよね・・・
00135 万歳青年 すみません・・・D-45ってなんですか?
司会者 ここまで耐えて来た倉庫 番は、突然の告白に困惑を深めるばかりです。
D-45に近付こうとする男の戦いをしっかり御覧下さい。

7月24日早朝。久しぶりに出品者からメールが届いた。

おはようございます。長期間お待たせしてお詫びします。
現在、ネットには頼らず働いています。8月5日にまとまった入金がありますので、当日引き取ります。 其の日中には発送しますのでよろしくお願いします。この件が済まない限り落ち着きませんので、必ず対応して見せます。失礼を深くお詫びします。

又しても期限が提示されていた。今回も裏切られるのか?裏切られる確率は高い・・・。だが、今回はニュアンスが少し違っていた。出品者はすでに、警察へ通報された経験を持っている。倉庫 番の逆鱗に触れ、よけいな情報を再び警察へ通報されるのは出品者にとって大変な危機となるはず。出品者の素性は警察にすでに握られているのだった。

7月28日早朝、出品者からメール。

おはようございます。先日もギターのトップを店長となでてみまして、湿気も無く良い状態でした。必ず実行します。


D-45を取り置きしているショップの店長も限界が近いはずでだった。出品者が取り置きを頼んでから早くも6か月目に突入していた。そろそろ引き取らなければならない時期に近付いていた。もし引き取る事が出来なくなれば、それはこのショップと出品者の取り引きが今後一切無くなる事を意味している。出品者にとって、避けるべき事態だった。

出品者は「いずれオークションに返り咲く」意志を持っていた。その為には「便利な仕入れ先」とのコネクションを切るわけにはいかない事情があった。D-45が発送されるべき8月5日夜。出品者からは何も連絡が無かった。又しても倉庫 番が予期した通りの展開となった・・・。

8月6日早朝、出品者からメールが届いた。

おはようございます。店長は休みで2日くらい遅れますが、 何とかなりますのでご報告します。

この8か月で見慣れてしまった、いつもの遅延連絡だった。又しても反故にしたのか・・・。だが、この結果は倉庫 番(くらこつがい)の予期したものだった。念のため、ショップに電話を掛け店員に確認をとった。

「店長は本日休みです。昨日から休んでおりますが、明日には出て参ります!」

店長の休みは本当だった。2日の納品延期は信じられる情報となった。だが、代金さえ払えば店長が留守でも、商品は引き取れるはず・・・。それとも・・・店員だけでは対応できない事態になっているのか・・・。7日には店長は出社する。それでは7日発送となるのか?その夜、連絡は来なかった。

8月8日早朝、出品者からメールが届いた。

明後日頃、発送できます。遅れましたが何とかできます。
追伸 本日、明日、台風の影響も考えました。

今度は自然現象が言い訳なのか?都合良く台風が来たものだ。 確かに、台風10号が8日から9日にかけて本州を貫く。だが、発送地は9日中に台風が通り過ぎてしまうのだ。それが「明後日頃」つまり10日過ぎの発送になる理由にはならない。理解できない言い訳だった。慎重を期すとでも言うのか?倉庫 番は再び沈黙した・・・。

発送予定日の8月10日が過ぎた。本来であれば、発送が完了した時点で「発送伝票ナンバー」の連絡があるはずだった。この出品者の今の立場であれば、発送直後には即刻連絡があるはずだった。11日朝になっても何の連絡も無かった。再び出品者は逃げの体勢に入ったのか・・・。

この事件が勃発した初期のころは、幾度となく「本日発送しました!」と連絡があった。しかしそれは事実では無かった。その過去の繰り返しが、出品者への不信感を生みだしていた。出品者自身もすでにその手は使えなくなっていると感じているのだろう。今回は「本当に発送するまで発送報告は送れない」と確信しているはずだった。もし、それを行なえば次に来るものは「再捜査の可能性」だった。出品者はタイトロープを渡り始めていた・・・。

8月11日11時になり、倉庫 番(くらこつがい)は「店長」あてに確認の電話を入れた。いきなり店長が電話に出た。名前を告げると、店長は倉庫 番の事を明確に覚えていた。店長にとっても最大の関心事になっているのだ。

「倉庫です。●●さんの件ですが・・・」

「はいはい!あれですね!まだ引き取りには来られてませんけど!」
 
「あっ・・・そうですか・・・連絡によると、昨日には引き取られているはずなんですがね」

「今週中に引き取られると連絡がありましたよ!」

「それじゃあ、もうちょっと待ってみましょう・・・じゃあ!」

再び延長戦に入ったのか?出品者の意図が見えなかった。何故、ここまで中途半端な引き延ばしを繰り返すのか?調べればすぐに分かる嘘を何故ここまで繰り返すのか?性格破綻者か?ノーマルな神経では続けられない嘘の繰り返しだった・・・。

8月12日朝、出品者からメールが届いた。

おはようございます。ほんとに、いま少しですので、ご立腹とは思いますが、完了できます。

すでに、言い訳もシンプルなものとなっていた。言い訳を考えるにはもうネタが尽きたようだ。出品者が何を言おうと、結局「納品」されない限りまったく「言葉」には意味が無い。この8か月以上に渡り、送られて来たメールに配置された単語は、ほとんど意味をなさなかった。倉庫 番はこの時点で、出品者の文面からは何も得られないのだと「達観」していた。

出品者が今まで伝えて来た「絶対」は絶対では無く「最後」も最後ではなかった。言葉とは何か?倉庫 番の人生で、意志を伝える為の道具が、これほどまでにゆがめられた事があったか?約束事が言語のすべてである。お互いの共通認識が言葉を機能させ、意味をなす。出品者が「最後」を「最後」としない以上、共通認識は存在しない。この時、出品者の使う「言語」はすべての力を失っていた・・・。





♪〜〜〜エンディング・テーマ〜〜〜♪

店長はいま何を思うのか?倉庫 番だけでは無く、店長まで敵にまわし始めた出品者。意味を失った言葉達が空しく電子空間を行き交う日々となっていた・・・。

♪〜〜〜予告・テーマ〜〜〜♪

待望の決着の日!それはやって来るのか?この先、果たして何が見えて来るのか?(ホントに完結するのかよ?)



本日の結論
焦れったいでしょ?これがティーズだ!

------------------------------

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



GO TO HOME PAGE