六弦的魔力予

2003年08月08日 そろそろ決着の日は来るのか?


この幻を追い続け28年。

「奴は逃げ切れるのか?」

そろそろ最終回が見えて来たので今回は「予告編」とした!

人生の中で待つ時間はどれほどの意味を持つのだろうか?そもそも、人生に意味を論じる程の重要な待ち時間は存在するのだろうか?うたかたの夢が人生。そう呟けば、すべてが虚無となる。長い空しい時の流れが倉庫 番(くらこ つがい)を「虚無の彼方」へ連れ去ろうとしていた。

これは20世紀から21世紀にかけてD-45を追い続け、WEBの奥に潜む「邪悪」と戦い続ける男の、8か月以上に及ぶドラマの現在である。

♪〜〜〜風の中のす〜ばる〜〜〜(ホント〜終わってね〜!)〜〜〜♪

私家版

プロジェクト
HEX(ヘックス)
「D-45を追え!予告編」

掲載間近い「最終回」が来る日を前にして、今回はその予告編だ!

終結に向う前に、読まれる方々の知識レベルを同じにする為、あえて予告編とした。過去を振り返り、どのような経緯からここまで辿り着いたのか?それを知らずして結果だけを読んでも意味は無い。そもそも事の発端は・・・オークションで疑惑の渦中にあった出品者から、倉庫 番が落札した事だった。

ここに、今まで明らかにされている明確な事実関係だけを書き出してみる。憶測の部分は一切無い。

2002年11月22日、ヤフーオークションで「Martin D-45AJ」を落札した。
2002年11月27日、最初の納品予定日に「Martin D-45AJ」は届かなかった。
2003年08月08日、まだ「Martin D-45AJ」は納品されていない。


たったこれだけである。この間に様々な出来事があった。登録会員の間で憶測が乱れ飛んだ。倉庫 番は混乱を極めた。さらに「パスワード」が導入され「ティーズ」が乱用された。焦らされる感覚を共有してもらうテクニックだった。だが「パスワード」作戦は意外にも登録会員諸氏の愉しみとしてイベント化の様相を呈した。

突然掲載を中止してみたり、パスワードでガードしてみたりと、その迷走振りに登録会員諸氏は困惑した。だが、この困惑こそが狙いであった。部外者からの言い掛かりなどもあり、それを拒否する為の作戦であったが、実は最大の目的は「現実には何が起きているのか?」と読者に妄想をかき立てて欲しかったからであった。

ミステリー小説はあくまでも小説であり、計算し尽くされた構成の中で読者に勝負を挑んでいる。その為、書き上げた後もなんども編集者とのやり取りを行ない、物語としての完成度や破綻のない「謎」の完璧な構築に勤める。つまり、作家の手の平の上で読者は転がされ、必然的な「予定された結論」へと導かれて行くのだ。

だが、今貴方がお読みになっているこの「六弦的魔力戦シリーズ」は、そのような綿密な計算の上で書かれたものでは無かった。そもそもスタート時は、前後編のたった二回掲載で終える予定だった。ところが、現実の動きが小説を凌駕し始めたのであった。「著者も知らない結末」に向って突き進むのを、同時進行で体感しながら「邪推」しながら「妄想」を逞しくして頂きたかったのである!

いずれ辿り着く決着の日に「私の予想は適中した!」と貴方は誇らし気に叫ぶのか、それとも「外れちまったい!」と大笑いするのか、それは貴方の推理力次第である。ミステリー小説はストーリー中に、犯人を見つける為の手がかりがちりばめられている。しかし!「六弦的魔力戦シリーズ」にはそれが無い。著者自身にも結論が見えていないのだ。

いくつかの謎に対し、様々な検証を今までの連載で行なって来たが、それはあくまでも推論であった。何一つ事実関係を確認できないまま時は過ぎて行った。そして3月以降、長い沈黙の時間が過ぎた。だが、この沈黙はただの時間経過では無かった。その裏で蠢いていた出品者と倉庫 番の戦い!さらに、事態は意外な方向へと走り始めた!それではいつものように「腰巻き」の惹句を御紹介しよう!(なんだよそりゃ〜?)


倉庫 番著「D-45を追え!」TANABE.TV出版刊 438,000円(消費税別)
こんな本は存在しない!

六弦的魔力戦シリーズ完結!

奴は詐欺師なのか?D-45は何処にあるんだ!
そもそもD-45は最初から存在したのか?

「必ず納品します!」と言い続ける出品者・・・。
だが突然目の前から、出品者のオークションID
が消えた!
繰り返される虚偽の発送予定日報告!
メールの行間に見え隠れするのは邪悪の謀か?

突然現れた善意の第三者「店長」彼は果たして本物か?
これは怒濤のコンゲームか?倉庫 番の推理は錯綜する!


長き沈黙の末、ついに国家権力は動き出した!
誰がそれを要請したのか?
そして奴はどこまで逃げ切れるのか!


誰も想像し得なかった驚愕の結末!
それは信じられない程の巨額な取引きと化していた!


哀愁漂うラストシーンに向って、男達は疾走する。長き苦悩の末に、倉庫 番(くらこ つがい)が手にするものは何だ?D-45か?それとも苦悩か?ストーリーに巻き込まれた登録会員諸氏はどのように発言するのか!今世紀初頭、花開いたデジタルのあだ花・・・ネットオークション・・・。騙すのか?騙されるのか?それとも騙されたのか・・・?

読み終えた時、
あなたはD-45事件の語部(かたりべ)になる!
(なんだよそれ?)


*コンゲームとはコンフィデンシャル・ゲームの略で「詐欺」の意味。


本日の結論 !
最後の瞬間が近付いて来た!明日、明後日、すべてが明らかになる!

------------------------------

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



GO TO HOME PAGE