六弦的魔力外

2003年02月17日 事情の先にあるものは!


この幻を追い続け27年。

「外道あつかいすんのかよ〜!」

急変の「外道編」に突入!

2003年2月中旬、倉庫 番(くらこ つがい)へ知らされて来た「出品者の事情」は今まで送られて来ていたメールの情報と矛盾はしていなかった。娘と称する人物の代筆メールの存在が、一時の混乱を招いたが、それがあったことで、事情の整合性を確認する事ができる結果となっていた。

落札後80日をとっくに過ぎて、まだ信じ続けようとする倉庫 番(くらこ つがい)なのか・・・。

♪〜〜〜風の中のす〜ばる〜〜〜(そろそろ音楽の教科書に載る?)〜〜〜♪

私家版

プロジェクト
HEX(ヘックス)
「D-45を追え!外道編」

事情がどうであったのか。最新の情報を基に当初からの経緯を倉庫 番は整理してみた。

2002 11/22 倉庫 番がD-45を落札、入金完了し、5日以内に届くはずだった。だが、出品依頼者が考えていたよりずいぶん安く落札されてしまったため、出品者と出品依頼者である楽器屋の間で引き渡し金額に折り合いがつかなくなった。
  11/末 D-45、引き渡しの為の金額交渉が続いた。出品者は金額の不足分を自腹出費で買い取る事を決意。同時に楽器屋から追加で6本の高級ギター買い取リが提案され了承した。出品者はそれによってトータルで仕入れ金額を調整しようとした。値引き交渉開始。
  12/07 出品者は楽器屋に、倉庫 番に対してのD-45発送を依頼したが、全7本分のギター買い取りの代金が支払われていない為、発送を拒絶して来た。交渉続行。
  12/12 出品者は商品仕入の出張のついでがあり倉庫 番に12月16日「溝の口駅」で手渡しする事を電話連絡。出品者はそれまでにはD-45を楽器屋から受け取るつもりでいた。
  12/14 出品者は突然、糖尿と高血圧で倒れたため入院。手渡しが出来なくなったとメールで連絡があった。
  12/20

倉庫 番は出品者のメール内容の空回りに疑問を抱き、細かい質問をメールしたが、ついに対応できなくなり、ここ数日は娘が代筆している事を認めた。
その際にD-45が「伝票では50万円で仕入れられている」と知らせて来た。詳しい事情は父親である出品者が何も教えてくれないと返して来た。

  12/22 出品者は一時退院しメールを送って来た。D-45は確実にあるので、病状が落ち着くまで信じて待っていてくれとの内容だった。そして、病院へ戻って行った。
  12/27

倉庫 番は出品者の所在を確認する為に「病気見舞い」を送ってみた。

  12/28

年末になり、出品者は自宅に戻って来た。年内に発送すると通知。
だが、この時点でD-45を含めたすべてのギターはまだ楽器屋にあった。出品者は倒れていた為、全ギターを買い取る為の金の手配がついていなかった。D-45だけ先に発送してくれる様、楽器屋に再三頼み続けていた。

  12/29 出品者から「病気見舞い」を受け取ったとのお礼メールが届いた。
これにより、倉庫 番は出品者の住所が正しい事を確認した。
2003 01/02 年明けに再び、出品者はインフルエンザで倒れる。軽い肺炎併発。これが長引いた。
  01/12

出品者は金策の為、少しだけオークション出品を行なってみたが、体力が続かなかった。再び心臓の調子が悪くなり、病床にあった。 昨年11月からの未発送商品が膨大に蓄積されていた。当分は発送に専念する事を決意する。

  01/21 ついに出品者の銀行口座名がオークション管理者によって、クレームが多い出品者として一般公開された。
  01/22 出品者は電話で倉庫 番に2日後には発送出来ると通知して来た。
これは楽器屋からD-45を受け取る予定日だった。だが、楽器屋はやはり全ギターの一気引き取りを要求。D-45だけではダメだと渡さなかった。その後もD-45を先に送ってくれと楽器屋と出品者の交渉が続いていた。出品者は溜っていた他の未発送商品を地道に発送し続けていた。
  02/12 出品者は今までの経緯を倉庫 番に詳しく知らせて来た。間もなく交渉が終わるのでもう少し待っていて欲しいとの連絡だった。D-45は楽器屋が保管しているので管理に問題はないと締めてあった。いままで3年間取り引きしていた楽器屋だったが、責任者が半年前に代わった為、交渉が長引いていると書き添えてあった。12月〜1月と倒れていた出品者は楽器屋への残金支払で苦慮していた。それが済めばすべてが解決するはずだった。

商品はあるのに発送できない理由は「買い取り契約はしたが現物が引き渡されていない」だった。何度も納品日が延期され続けたのは、楽器屋と交渉の度に決裂し引き延ばされた結果だった。倉庫 番は事情を知った事で、まだしばらくは待ち続ける事ができると考えていたが、問題は「オークションの評価」だった。出品者の評価欄は日々激しく揺れていた。事情を知らされず待ち続ける人々は、そろそろ耐えきれなくなっていた。

ふと、倉庫 番は気分転換の為に一時期「Martin 00028EC」を「箸休め」に購入しようかと考えていた時期があったのを思い出した。あの「欲しい気分」は何だったのだろうか?焦る気持を和らげる為だったのだろうか?しばらく探していたが、そのうちに気分は下降気味になり「アコースティックで箸休め」は必要としなくなっていた。

だが・・・2月14日夜のビートルズライブで、倉庫 番の精神的傾きは元に戻り始めた。やや、ヤルキが出始めた。貪欲にオークションをまさぐってみた。何を探すのか?対象は何でも良かった。ただひたすらに出品ギターを探ってみた。探す事そのものが目的だった。トレジャーハンターって云うやつか。釣りで云えば「外道釣り」ってやつか?

2月16日。PRSに絞って探してみた(おいおい!PRSを外道あつかいすんのかよ〜!) このところPRSは急激に人気が上昇し価格高騰していた。他の楽器オークションではPRSの出品物が激減していた。PRSに安い出品物は存在しなくなっていた。もう「アタリ」の出物はありえないのか?次々に別のオークションを眺めてみた。最後にヤフーオークションへと戻ってみた。

再度、丹念にチェックを始めてみると「PRS CUSTOM24 ロイヤルブルー10TOP」が出品されているのを発見した。今回の出品者はこのオークションで良く見かけるID名だった。そこに表示されていたのは即決金額。表示された金額で落札出来ると云う意味だった。この金額なら面白い買い物となる。だが、その金額で落札するには条件があった。

この出品者は「入札しないで下さい!」と書き込んでいた。どう云う意味だ?倉庫 番は質問メールを送ってみた。返って来た答えは「ヤフーオークションのシステム手数量が大きくなるので直接取り引きをしたい」との意志だった。ヤフーオークションでは落札金額の3%が出品者から徴集されるシステムである。高額の商品であればそれなりの金額を出品者は請求されるのだ。

ヤフーの手数料3%は「保険料」を含んでいる。正しい手続きで取り引きをしていれば、詐欺などのトラブルが起こった場合保険でカバーされるシステムだ。その保険を放棄し取り引きをしろと云うのだ。その分安くなるがリスクも大きい。

倉庫 番は自分の状況を振り返ってみた。いままで倉庫 番がやり取りしたギターは多い。そのなかで倉庫 番を信じて送金してくれたり、ギターを先に送ってくれたりと「倉庫 番への信頼」だけが頼りの取り引きは数多くあった。倉庫 番はそれらを決して裏切る事は無かった。今回の「PRS CUSTOM24 ロイヤルブルー10TOP」のケースはどうだろうか?評価を見る限り信頼できそうな相手だった・・・。D-45もまだ解決しないまま、新たなトラブルに巻き込まれるのか?倉庫 番は自分の堕ちて行こうとする悲しい性格を呪った・・・。


♪〜〜〜エンディング・テーマ〜〜〜♪

倉庫 番はついに決心した!「PRS CUSTOM24 ロイヤルブルー10TOP」を「箸休めの外道」として手に入れよう!(どんな箸休めだよ?)その意志を相手に伝えるメールを送った。そして・・・数度のメールのやり取りが始まった。と、その時!ある異変が起こっているのを倉庫 番は知った!これは一体なんだ〜!なんだよ〜〜〜!!!(おいおい!またティーズかよ〜!)

♪〜〜〜予告・テーマ〜〜〜♪

その異変は、想像を超えるものだった! どうすれば対処出来るのか?まったく道は見つからなかった・・・。

*このストーリーは、現実をモチーフにしたフィクションであり、
 登場した個人名、団体名、地名、商品名等は架空のモノです。




本日の結論
世の中は変な事だらけである!

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