六弦的魔力利

2003年01月19日 さらに陰湿に状況は深く!


この幻を追い続け27年。

「おつりが来るかも知れない・・・」

混迷の「利子編」に突入!

今までの日々は倉庫 番(くらこ つがい)の人生でどのような意味を持ったのだろうか。信じる事と疑う事が波のように押し寄せ続けて来た。その間に2002年から2003年へと年は移り、今もまだ確信が持てない日々が続いていた。腱鞘炎は今も倉庫 番の右腕に鈍痛を生んでいた。

待つ意味、そしてその奥に発見した意外な事実。倉庫 番(くらこ つがい)は再び思考を開始した。

♪〜〜〜風の中のす〜ばる〜〜〜(もうすっかりお馴染み?)〜〜〜♪

私家版

プロジェクト
HEX(ヘックス)
「D-45を追え!利子編」

2003年01月18日。まだ納品される気配は見えなかった。出品者は老体にむち打って、溜まりにたまったオークション出品物の発送処理をしていると云う。取りあえずそれを信じよう。だが、D-45は明らかに発送されていない。急ぐ旅ではないか・・・。

自分がこれ程待ち続けていられる意味はなんだろうか?そして、いつまで待てるのだろうか?自分なりのケジメある期限とはいつなのだろうか?自分の限界とは?倉庫 番はそろそろボーダーラインを必要とし始めていた。論理的に必然的に決定しなければならなかった。思考開始!

振り込んだお金がどのように使われようと、それは出品者の自由だ。支払った料金が、その商品の為にしか使えないのであれば経済活動は成立しない。資本主義社会の必然である。出品者の資金運用の能力までは知った事ではなかった。倉庫 番にとっては落札した商品が最終的に届けられれば良いだけだった。

出品者が、Martin D-45を倉庫番に届ける為に実際に必要なコストはいくらだろうか?現在判明している、本体とケースの価格は\500,000-。これは出品者の娘が倉庫 番に知らせてくれた伝票上に印された仕入れ金額だ。さらにオークション手数料3%が¥13,140-。本体100万円に対する保険付き配送料と梱包で約¥5,000-となる。合計¥518,140-が出品者必須の出費と計算できた。

だが、Martin D-45の落札価格は周知の通り¥438,000-だった。これはオークション手数料と配送料金込の金額だった。¥518,140-との差額は\80,140-となる。出品者が「自腹を切って用意している!」と言い切っている根拠となる数字だ。¥438,000-を金融機関で借りたとしよう。商法上許されている金利上限から計算すると、\80,140-はほぼ8か月の金利となった。

出品者がこの¥438,000-を自転車操業の為の資金にしていると仮定してみた。そして倉庫 番があえてそれに出資したと仮定してみた。金利計算からすれば8か月以内に出品者からD-45が届けば、倉庫 番はプラスとなるシミュレーション結果だった。落札から2か月が経過した今、残された損益分岐点まではまだ6か月もあるのだった。

当初は3か月は待ちを覚悟するかと考えていた倉庫 番だったが、もっとじっくり待てる計算結果となった。だが、この計算には落とし穴があった。6か月後にD-45が渡されず、返金された場合はどうなるのだろうか?倉庫番は¥438,000-を銀行の普通預金に放置していたと仮定してみた。

銀行金利は現在、普通預金では無きに等しい。牛丼1杯も食えない金利でしかない。そうなると、無金利で返金されたとしても痛手はほとんど無いと言えた。むしろ「ネタ」として充分に楽しんだ後なのだからおつりが来るかも知れない・・・。ふっふっふ・・・。面白い・・・。

倉庫 番はほくそ笑んだ。この先、まだ6か月もあの「出品者の言い訳の嵐」が楽しめるのだ。それが過ぎれば、さすがに出品者も反論は出来なくなるだろう。それともその前に決着するか?すでに倉庫番は出品者のマウントポジションを取っていた!いくらでも攻撃を加える事ができるのだ。倉庫 番の胸の奥で「黒い炎」はゆらゆらとその姿を再び増大させていた。その日、倉庫 番の精神状態は深く深くダーク・サイドへ向い始めていた。

*「マウントポジション」
  K-1等で使われる格闘用語。対戦者を床に倒し仰向けにし、それにまたがり、
  顔面を好き放題ぶん殴れる体勢のこと。

♪〜〜〜エンディング・テーマ〜〜〜♪

やがて2か月が過ぎようとしていた。動きは完全に停滞していた。そろそろ「沈黙」を破ってみるべきか・・・。だが・・・恐怖感をどのように増加させぶつけるのか・・・ダークサイドの執念はフォースとなって、どのタイミングで出品者に襲い掛かるのか・・・。倉庫番はじっくりと時期を待った。

♪〜〜〜予告・テーマ〜〜〜♪

停滞する情報。復活する出品者。そこで蠢いているものは・・・。
再び、六弦的魔力戦シリーズは沈黙に入った。次回掲載は未定だ〜〜〜!!!


本日の結論
*このストーリーは、現実をモチーフにしたフィクションであり、
 登場した個人名、団体名、地名、商品名等は架空のモノです。

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