六弦的魔力懐

2003年01月10日 いつになれば決着の日はくるのか〜〜〜!


この幻を追い続け27年。

「確かに出品者はそこに居た」

なかなか決着しない・・・そこで「懐疑編」に突入!

Xデイは1月6日だったが、予告されたヤマト便の伝票ナンバーは、翌日WEBで検索しても出てくることはなかった。倉庫 番(くらこ つがい)は夕方になりヤマトに問い合わせした。だが、返って来たメールには「預かっていないと思われる」だった・・・。再び始まる約束の反故・・・。新たな年に新たな動きが始まった・・・。


♪〜〜〜風の中のす〜ばる〜〜〜(さすがに飽きたねえ〜!)〜〜〜♪

私家版

プロジェクト
HEX(ヘックス)
「D-45を追え!懐疑編」

2003年01月06日夕方。倉庫 番は出品者にヤマト便からの返事内容を伝えるメールを書いた。翌日7日昼になってもそれに対する返事は来なかった。再び病に倒れているのか?身動きできない程の重病なのか?商品は手許に確かに存在すると主張し続ける出品者。信じてくれと言い続ける出品者。だが、商品はまた届かなかった。

出品者は今までに多くの商品を出品し続けていた。常に20点程の商品出品がコンスタントに続いていた。病に倒れているのであればその出品作業は出来ないはずだ。現時点で出品物は存在しないはずだった。倉庫 番はその出品者の状況をオークションで確認してみる事にした。だが...そこには7日早朝から出品され始めた商品が12点並んでいた。これはどういうことだ?倉庫 番はまったく理解できなくなり始めた・・・。

ギターが存在しなければすべてのつじつまが合う。だが、そうは思いたくなかった。あの日「娘」は確かに仕入れ伝票確認したと伝えて来た。あの「娘」も架空の存在だったのか?そうであれば、まったくの茶番ではないか!あれ程の言い訳を考えだし続けるにはかなりの気力が必要だろう。何故だ?やはり資金繰りに使われたのか?

だが、出品者からもらった最後のメールで、発送伝票ナンバーを伝えて来た経緯があった。例えそれが虚偽の報告だったとしても、それ以降どのような嘘をつき続けられると言うのだ?もう手は出尽くしたのではないか?後は再び「病で倒れる」だけだった。それともとんでもない手を生み出して来るのか?倉庫 番の中に不思議な期待感が高まって来た。もうしばらく引っぱれる・・・!大いに引っぱれる!(なんだよそりゃ?)

倉庫 番はあの「病気見舞」の意味を思い出していた。単に病気見舞いとして送ったわけではなかった。それまでに多くのメールのやり取りを繰り返して来たが、そもそも出品者は本人が伝えて来た住所に存在するのか?その疑問を解消する為に宅配便で送ったのだ。存在しなければ送り返されて来るはずだった。だが「病気見舞」は無事に届き、出品者からもお礼のメールが届いた。確かに出品者はそこに居た。

精神的な部分は長期になると、待たせている者より待たされている者の方が弱くなる。待たせている者は自分でスケジュールコントロールできるが、待たされている者は「ただ際限なく待つ」だけでしかない。先が見えずに待たされている者の1日の長さは、待たしている者の10日にも匹敵するだろうか。武蔵と小次郎の歴史的例を思い起こせば理解出来た。

小次郎は待ちを意識し過ぎて負けた。「この戦いは先に仕掛けた方が負ける。私は小次郎にはならない!」倉庫 番はそう呟いた。動かない事それが最善手なのか?だが、それしか残された選択肢はなかった。ふと、倉庫 番は遠い日の出来事を思い出した。

アメリカ出張中、日本の知り合いにとあるギターの代理購入を頼まれた。現地で日本人の楽器屋と話を付け注文した。注文製産のギターだが、その時点で在庫がアルと言うので、倉庫 番はその料金を立て替えて払っておいた。手に入り次第、日本へ航空便で配達される手はずになっていた。それはすぐに実行されるはずだった。だが・・・1か月経ってもギターは送られてこなかった。問い合わせをすると、とっくに国際貨物便で発送したと連絡があった。だが現実に届いていなかった。

アメリカの楽器屋は「荷物の追跡調査をする」と連絡をくれた。ギターは注文生産品だった。そう簡単に次が見つからない事情があった。やがて、楽器屋から「配送会社がロストしたようだ」と連絡があった。そして、6か月が過ぎた。その間、頻繁に楽器屋へはFAXを送り続けていた。幸い、その間に倉庫 番は再びアメリカに行く用があり、楽器屋の自宅を見つけ出し訪問したのだった。

楽器屋はいまだに捜索中だと言った。それはそれでいいだろう。だが、必ず決着はつけろ!と言い放ち日本へ戻った。その楽器屋は日本に実家があった。母親が住んで居た。電話番号を手に入れ、もし帰国したら連絡をくれるよう伝えた。楽器屋の友人も見つけた。そこにも伝言を残した。やがて日本で2度の対面を果たす事になった。

1年近くが過ぎた頃、楽器屋は引っ越しをした。幸いな事にその店の通りを挟んだ目の前が倉庫 番の会社のLA事務所だった。ウソのような展開となった。LA事務所のメンバーにも事の顛末を伝え、時々「どうなってるのか?」と楽器屋を覗いてもらうように頼んだ。そして数カ月後、注文していたギターは、そのLA事務所に届けられた。注文してから1年半後のことだった。

やがてそのギターは倉庫 番の部下がLA出張の際に引き取られて日本へ届けられた。ただ、そのギターが最初に注文してロストしたものが発見されたのか、再度注文して出来上がったものなのか?事実関係は薮の中だった。あれにくらべれば、今回のケースはまだ45日しか経っていなかった。「焦る事はない、まだ先は長い。楽しみは長い方が良い!」倉庫 番は今日もまた天を仰ぎそう呟いていた(ばかだね〜!)


♪〜〜〜エンディング・テーマ〜〜〜♪

なにが出品者を今もまだそのような行動に駆り立てているのか?疑問は再び生まれた。アクセス者達ははやし立て、倉庫 番に質問を投げかけて来た。だが・・・倉庫 番は決して多くを語らなかった。倉庫 番の今回の行動に対する真意は別の次元にあった。それは限り無く深遠なものだった。アクセス者達は誰一人それに気付いてはいなかった・・・。

♪〜〜〜予告・テーマ〜〜〜♪

再び巡る「虚偽報告」その裏にある真実は何か?果たして引っ張りに引っぱっている「あしかけ2年もの戦い」は終わりを告げる事ができるのか! (予定ばっかりじゃン!ホントに完結してね〜!)



本日の結論
2K年問題に匹敵する緊張感だなあ〜!(おい!ひと事かよ?)

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