納豆的尿酸値

2002年09月24日 再び蘇るあの痛みは!


こいつが私を蝕んでいくのだ!

「ううむ・・・長い老後を送る可能性があるのか・・・」

9月24日明け方、何となく左足に違和感を覚えた。寝返りを打ち足の置き場を変えてみた。まだ変。そのうち違和感は薄い痛みへと変化し始めた。夢うつつの攻防戦は朝まで続き、結局は違和感が改善されないまま起床時間となってしまった。起き上がってベッドから降りると・・・・「うっ・・・痛てててて・・・!イテエったら痛てえぞ!」そうか、やはりそうか〜!

違和感を感じた時、頭を過ったのは「痛風」だった。平成10年9月に一度発病し、ひどい目にあった記憶がある。ビールが最大の原因であると判断し、それ以来ビールだけでは無く、アルコール飲料全般を一切断ってしまったのであった。以来丸4年が過ぎ、肥満も「痛風」の敵であるとの指摘から、8kgものダイエットを敢行した。その矢先の「痛風発作再発症」である。

私が守って来た「禁酒」「減量」の掟は意味が無かったのだろうか?それ程の努力は意味が無いのだろうか?一般的に意味が無い事を繰り返し行うのは辛いだけだが、すでに「禁酒」「減量」は私の中で日常の行為となっていて、とりたてて努力を必要としていない。辛くは無いのだ。

今回の「痛風発作」は前回に比べ「激痛度比較50%」である。歩いて歩けない事は無いが、かなり痛い!感じだ。さて、起き上がってみたものの動きが取れない。まずは、引き出しの中に残っていたはずの「4年前の痛風発作緩和薬」を探した。幸すぐに見つかったので飲んだ。医者には怒られるかもしれないが、痛みは今後増加する可能性があった。我慢している場合では無い。そのまま取りあえず足を引き擦りながら出社した。出勤電車の中で痛みは少し薄らいで来た。

なぜ、痛みに堪えながら出社したのか?それは会社のすぐそばに「●●クリニック」があり、そこで血液検査と投薬してもらおうと考えたからだ。自宅近所でも良いのでは?そう考えるのが普通である。だが、理由があった。私の判断では明らかに「痛風」である。となれば、今後「尿酸値減少作戦」が開始される。長い期間投薬が続く。そして、度々採血も繰り返される。それに対応する為には会社近所の方が便利なのだ!

出社後、事務上の署名捺印が必要な書類に目を通し、一気に作業完了。30分後「●●クリニック」へ向かった。やや足をひきずりながらの歩行は見た目にもアヤシゲだろう。本人もかなりつらいのだが・・・。この病院へ足を踏み入れるのは、初めての体験だ。

痛風予防に私が真面目に取り組んでいたもの以外に、なんらかの原因がアルから発病したのである。であれば、その原因はなにか?を突き止めなければならない。現在の私がプリン体を過剰摂取しているとは思えない。では尿酸はどこで過剰に製産されているのか?

医師は言った「納豆は食べてます?」ううむ・・・そう来たか!確かに夕飯時には「血液がサラサラになるから!と「キムチ納豆」が出現する確率が高い当家である。あれが引き金になったと言うのか?「納豆をつまみにビール飲むとすぐに痛風は出ますよ!」とおどす医者であった。さすがにビールは飲まないが、納豆を止めろと言われたらしかたが無い。当面は「納豆禁止令」を発令する。

さらに医師は続けた「酒を飲まなくて、減量して、食事の量も少ないのに、尿酸値が高いのであれば、腎臓の機能が悪いかも知れませんねえ。肝臓も・・・」ううう・・・そう来たか・・・。つまり、機能低下した私の尿酸排出機能をバックアップしなければならない可能性が大きいと判断されたのだ!

その為には、血液採取を行い、分析してもらう必要がある。隣の部屋で「採血」に挑んだ。採血の際に問題となるのは、私の血管の位置判定である。腕をゴムバンドで縛り上げても、なかなか血管が浮かび上がって来ない傾向があるのだ。いつもいつも看護婦は血管をつっついて必死に探すのだが・・・。今回も同じになってしまった。

やっとこさ探り当てて針が突き刺されたが、なかなか上手く採血できないようだ。ちょっと慌てる看護婦であった。なにかブツブツ呟いている。そのうち「ごめんなさいね!」と言いつつ刺し直しを始めた。ほらな!やっぱりそうなるだろう?そうなんたよ!血管が見つかりにくいんだよ私は〜!

で、この体質は見事に娘も受け継いでいる。娘も採血の度にひどい目にあうと言う。数名に入れ代わり立ち代わり刺し直されて、やっと事が進むらしい。だが・・・これは体質だけではなく、娘の厚くなり過ぎた「脂肪層」も邪魔しているのだと確信する私である。

さて、ここで問題である。本日の私に医師はどのような治療を施したのか?悲しい事に「対処療法」を施したのである!「痛いのはこの辺りですか?」と経皮鎮痛消炎剤「ボルタレンゲル」を左足の甲に塗りこんだのである!さらに、その上からシート状の経皮沈痛消炎剤「モーラス」つまり湿布薬をかぶせこれで治療は終わったのだ。ううう・・・これだけかよ〜!

「飲み薬は血液検査の結果をみて決定します!27日には結果が出るでしょう!」そう告げる医師であった。そうか・・・この痛みは後3日は我慢しなければならないのか・・・。ん・・・ん・・・そんなばかな〜!

今までの痛風経験からすると「痛風発作の激痛」はほぼ3日〜4日で落ち着くのだ。それを過ぎれば元通り痛くなくなる。痛くなくなったころに再度「●●クリニック」に行くのは我ながらマヌケに思える。根本原因を治療する為にはそれも必要なのだが、私が今切実に「なんとかしてくれ!」と思っているのは「現在の痛み」なのだ!

納豆は身体によい食べ物だとして、世界中に広まりつつある。だが・・・私のように尿酸値の高いものにとっては「劇薬」扱いの食品なのだ!世界中に「痛風持ち」が増えない事を祈るばかりである!



世界中の有名人で、平均寿命40歳前後の頃に80歳過ぎまで長生きしていた人々を調査したところ、共通点は「痛風」であったという。つまり、その時代に尿酸値が高い人々は長生きしたようなのだ。となると私も充分に長生きする可能性がある。ううむ・・・長い老後を送る可能性があるのか・・・。元気なままの長生きなら面白いかもしれないが「痛てよ〜!痛てよ〜!」と泣叫びながら長生きするのはどうもなあ・・・。



本日の結論
4年前にもらった薬が劇的な効果を発揮してほぼ痛みが消えたぞ!

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