六弦的急展開

2000年1月28日 捨てる神あれば拾う神あり!



金メッキパーツでここまで復活した KAWAI MOON SAULT なのだ!

「エスカッションは絶望か?」

今回のギターレストアの最大テーマはエスカッションの入手方法であった。そして、最後にたどり着いたのは「イシバシ楽器渋谷店の小貝氏」の調査能力であり、氏には存分にその能力を発揮していただいた。ギターメーカーのフエルナンデスとの交渉により、私が求めているエスカッションを手配してくれたのだ。そのエスカッションが届いたと1月27日午後に連絡があった。

終業後、さっそく渋谷のセンター街を抜け「イシバシ楽器渋谷店」へ向かった。気持ち悪いメイクのバカ娘どもが闊歩している。バカな兄ちゃんが「ねえ彼女〜!!!」と怪しげな声をかけまくり、次々にフラレている。見ていてこちらが情けなくなってくる光景だ。AVスカウトか?はたまた単なるナンパなのか?そんな悲しい兄ちゃんが街中にあふれている。他にやることはないのか?奴らは・・・。

「イシバシ楽器渋谷店」に到着してみると担当の小貝氏は休みであった。代わりの女子店員が対応してくれた。さっそく届いていたエスカッションを受け取りサイズをチェックしてみると・・・ウゲッ!!!なんじゃこりゃ〜〜〜!!!使えね〜じゃね〜かよ〜〜〜!!!サイズが小さいのだ。私が求めているのは横幅がさらに3mmほど広いものなのだ。目の前のサイズのものは、世の中にあふれている。わざわざ取り寄せるまでもない!

てなことで、女子社員は悲しげな顔をしたが、受け取り拒否をした私である。使えないものは買うわけにはいかない。とっととその場を離れ、他のパーツを探すことにした。金色のボリュームノブ2個とトーンノブ、さらに金メッキのネジ類だ。ブリッジやペグのカラーに合わせて、全部ゴールドパーツにしてやるのだ〜〜〜!!!豪華になるぞ!!!で、パーツは金2600円也!であった。

だがな・・・周りをいくら化粧しても、根本的な問題はエスカッションなのだ。これがなければエレクトリックギターは成立しない。だがそいつが売っていないのだ。しかたがない・・・自作するか?プラスティックの板か金属の板を削って作るか?時間がかかりそうだな・・・無ければ作るしかないし・・・ううう・・・ううう・・・ふとその時、ここから「ESP」が近いことを思い出した。「ESP」はオリジナルギターを作っているメーカー兼ショップなのだ。あそこにはパーツが豊富なはずだ!

5分程歩いて「ESP」到着。すぐさまパーツ売場の兄ちゃんに聞いてみた。すると兄ちゃんはあっさりとこう言ってくれたのだ「エスカッションはサイズが規格ものなので、違うサイズのものは作っていないはずですよ!うちにも一種類しかないですよ」そう言うのである。私はこの兄ちゃんの発言が必ずしも正しくないことを知っていたが、粘っていても欲しいエスカッションが出てくるわけもないので「あっ、そうなんですか!」とあっさり店を出ることにした。

ううむ・・・やはり自作するしかないのか・・・エスカッション・・・・・・。とりあえず、現在付けてある物を磨き直し、新しいものがいつの日か手にはいるまで使うことにした。帰宅後、飯もそこそこにレストア作業開始!お〜〜〜っと!ボリュームノブとトーンノブが固くて取れないぞ!思いっきりペンチで挟んで引っ張ったがはずれない。しからばぶち壊すまでである!周りをタオルで保護しつつノブをバリバリと容赦なく破壊した。その下の金属部品も取り外し磨く。すぐさま新しいものを取り付けた。エスカッションも磨いて取り付け直した。ネジ類も金メッキピカピカものに取り替えてみた。ううむ・・・なかなかである!豪華である!

弦も新しいものにしたので、さっそくチューニングしてみた。深夜ではあるがこうなれば音を出さないわけにはいかんだろう!マーシャル三段積みのスイッチを入れた。ボリュームを小さくして音を出してみる。ふふふふ大丈夫だ。まともに音が出ている。だが、ネックのトラスロッドを少し締めて、さらに弦高をもう少し上げてやるともっと弾きやすくなるだろうな。これで、ブースターさえちゃんと動いてくれれば文句ないのだが・・・。

その時であった!働かないはずのブースターのスイッチをパチパチと何気なく入れてみたのだ。なんと!急激にマーシャル三段積みのボリュームが上がったではないか!なに〜〜〜???ブースターが生きている???昨日までは全く機能しなかったのだが・・・どうしたのだ?いったい?ひょっとするとディストーションも機能するというのか?さっそくスイッチオ〜〜〜ン!!!ありゃ〜〜〜!!!ディストーションも復活しているではないか〜〜〜!!!うひょ〜〜〜!!!これはラッキーである!すっかり諦めていた機能が復活したのであ〜〜〜る!!!

そこで、素朴な疑問である。いったい何故復活したのだろう?昨日まで何度やってもダメだったのだが・・・本日の作業でノブをぶち壊す際に、何度も急激に過激に各スイッチやボリュームを回転させたり動かしたりしたことで、接点が復活したのだろうか?さらに、シールド用のジャックの抜き差しを何度も繰り返したので、このあたりの接点も復活してくれたのだろうか?

要因はともあれ、動作することになったのだ。私に不満はない!いっこうに無い!てなことで、やはり今後のレストアターゲットは「ぴったりサイズのエスカッション」だけとなった。これからじっくり素材を探して作るとするかね!だがな・・・果たしていつになったら完成するやら・・・。桜が咲く頃までには何とかしたいね!(おいおい!そんなに先かよ!)

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