たま〜に日記

2002. 03.17
 日本盲導犬協会に願うこと
2002. 09.07
 続編 日本盲導犬協会脱退訓練士達の旅立ち


モデルはチロちゃん。
「日本列島ここが真ん中」のふじいさんのペットです。



2002年3月17日 日本盲導犬協会に願うこと

17日付け東京新聞の見開き2ページを使って(財)日本盲導犬協会のゴタゴタ話が載っていた。
読んでビックリした。盲導犬の供給が半年もストップしているのだ。

盲導犬育成や目の不自由な人の訓練が出来る資格を持つ「歩行指導員」「訓練士」の有資格者全員が
協会を運営する理事会の方針に反発し、昨年9月から訓練を取りやめ昨年中に辞職した 。

運営する理事会側は一部の訓練士に復帰を呼びかけながら別の協会から採用も予定しているという。
これにまたしても反発。全員復帰が原則で理事は総退陣をしろ・・と。  ユーザーや協会に携わる
ボランティアは理事会側に責任があるとして37000人の賛同する署名を集めたらしい。

お目付役である評議員会、守る会、厚生労働省みんなで協会の正常化を話し合ったが
理事会で受け入れられなかったとのこと。

昨年度は20頭近く盲導犬を育成する予定だったのに1頭しか目の不自由な人に渡せなかったと言う。
昨年秋に内定していた人達は今も待ち続けている。
しかもすでに盲導犬を持っている人達のアフターサービスも止まったまま。

盲導犬にするには「産ませの親」である繁殖ボランティア、愛情いっぱいに過ごす「育ての親」である パピーウォーカー、 「しつけの親」である盲導犬訓練士の手を経て盲導犬として育つ。

テレビで盲導犬と飼い主のドキュメントをよく見かけるが仕事の命が短い盲導犬が安全に働いているかどうかチェックが必要なのだ。そのアフターサービスもままならないとは・・・
命に直接かかわることなのに・・・ 何とも心許ない。

運営が止まっているにもかかわらず協会には三億円を超す資金が寄せられている。
そのほとんどは募金箱などの寄付金だ。財団法人でもある協会で働く人達は私利私欲を捨て
みんなのために頑張って欲しい。
4月から再開の目途をつけていると言うが元通りになるまでに数年かかるらしい。
一日千秋の思いで待っている目の不自由な人の事を思ったら一日でも早く正常化を図って貰いたい。


2002年9月7日 続編 盲導犬協会脱退訓練士の旅立ち

7日付けの東京新聞に2回目の協会ゴタゴタのその後が特集されていた。
総辞職した人達のその後が進展した。
6月に「日本補助犬センター」を発足させたとのこと。

日本盲導犬協会は多額の寄付により大きくなり過ぎ、政治家や経営者が理事に加わり儲け主義に走っているらしい。そんなことでは盲導犬の質を落としかねないと言うのが訓練士の反論、辞職だった。

8月下旬に格安で家を借りて盲導犬も一緒に住める寮に作り替えオーストラリアの協会から盲導犬の卵3頭が生活している。
全ては揃ったけどどんなに優秀な盲導犬を育てても任意団体のためペット扱いになってしまうらしい。
正式の育成団体を目指す為に法律と行政の壁をクリアしなくてはならない。

本家の日本盲導犬協会から横やりが入らなければいいが・・・って願う。
質のいい盲導犬を育てて目の不自由な人達の役に立って欲しい。
腕の良い訓練士ばっかりなのだから・・・