春近くになって風邪をひいた。どうもラケット仲間に鼻風邪を貰ったみたいで3月2日夕方から鼻水がたら〜り。いつもだとここですぐに鼻水止めの薬の出番となるのだが今回は違った。
風邪薬を使わず治そうっと思ったのだ。その理由は後ほどにして・・・
風邪薬って引き始めに早めに使った方が効果があるっていうのが通説だが・・・
私は垂れ流してみた。出るままにしてどのくらいで治まるか実験したのだった。結果
は一日半弱。
しかも朗報として治まってから鼻づまりを起こさないのだ。いつも薬を使うと鼻水が止まったら必ず鼻の粘膜が腫れて鼻づまりをおこしていた。そちらの方がかえって苦しかった。
ところが今回は鼻がすっきり。頭もすっきり。悪いものを出し切ったって感じ。
その次に来たのは咳だった。喉が弱い私はいつも咳で苦しむ。風邪が治っても毎回空咳が残るのだ。
今回は薬を使わない為、痰が出たがる時だけ咳が出る。これもウィルスなどの死骸のためなるべく咳の出るままにしておいた。出始めて今一週間が経った。だんなは咳が出てるから薬を使ったら?って心配してくれる。気持ちは解る。何しろ私の空咳は数ヶ月続くことが多いのだ。
ところがだんなが思うほど自分では苦しくないのだ。気管が炎症起こしてる感覚がないのだ。むしろすっきりしている。咳が出ても薬を使わないとこんなに身体が楽なのか・・って、ビックリしているくらい。今日も朝からだんなの「薬を使ったら?」攻撃を受け、治りかけに薬は使っても良いって知識があったので迷った末ついに使ってみた。漢方薬主体の咳・たん用シロップを飲んだ。
しばらくして胸が変。何だか気管にものが詰まっている感覚。痰は出ないが空咳が出る。
同じ咳が出るなら飲まない方が良かったかな??って思った。
何しろ胸がすっきりしない。げっぷをしたいのに出ない感じ。
一度使ったからにはしばらく使うのが良いのか、それともすぐ止めるべきか悩む私である。
テレビコマーシャルでは「風邪のひき始めに・・・」なんてやってるが、ひき初めは・・・
実は、ウィルスが進入して防衛軍が闘っているのに薬を使って症状を抑えると武器を押さえて
闘う戦力を無くすから薬を使わない方が治りが早いって言われている。頭痛薬にしてもそうだ。
しかも今回私が薬無しの実験をした動機としてテレビでの特集番組を見たからだった。
3月4日の「出来事」でも書いたとおり「スティーブンス・ジョンソン症候群」の存在を知ったからだった。風邪薬、解熱剤など抗生物質にその強い副作用として皮膚に炎症をおこし全身火傷のようになって皮膚がただれてしまう。炎症が治まっても目に強い後遺症を残してしまう
。
強い目の痛み、極端な弱視、涙が出なくなり10分ごとに目薬が欠かせなくなり白い杖の生活を余儀なくされてしまう。軽い人は専用の大型コンタクトレンズ(レンズの中に涙や目薬を溜めておける)で
矯正視力を取り戻せるみたいだけどそれが使えない人もたくさんいる。
日本でも昨年秋に被害者の会が出来たらしいけど看護婦さんも発症してしまうほど世に知られていなかった薬害。抗生物質ってとても効くかわりに恐い副作用が潜んでいることを知った。
これからも心して薬を使わねば・・・って痛感した。
ところで咳止め飲むのどうしようかな〜〜??
-------------------------------------------------------------
後記 スティーブンス・ジョンソン症候群について
8月16日東京新聞朝刊によると「スティーブンス・ジョンソン症候群」の遺伝子レベル発症解明の研究を今年度から3年計画で取り組むことに決まった。国としては初めてのこと。
同じ風邪薬や抗生物質を飲んでも発症する人しない人、20万人に1人といっても怖い副作用である。
国の理解度は低く、働けない人達がたくさんいるのに 保証がほとんど得られていない。
この日記を書いた3月の時点ではそれらの人達を見捨てているとしか思えなかった。
だから今回、国がやっと動いたことにホッとした。
まだご存じない方のために「スティーブンス・ジョンソン症候群」とはどんな症状が出るのか簡単に書いておきます。
皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群、SJS)
発熱と共に関節部分に急に発疹が広がり、皮膚に水ぶくれが出来たり、
目の部分に広がると失明の危険もある。
国内で使われている医薬品のうち約260成分が原因になる可能性があるとされる。
大半の人は大丈夫だが発症は予測できない。死亡率は6.3%。
厚生省は薬を服用した途端に発熱と発疹が出た場合は、
すぐに薬を飲むのを止めて皮膚科で受診するよう呼びかけている。 (東京新聞)
|
|